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放射線科
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特色
放射線診断専門医4名、IVR(注1)専門医2名、放射線治療専門医2名、診療放射線技師22名、女性技師3名、がん放射線療法認定看護師1名、京都府立医科大学からの招聘医8名の協力により、京都府北部の基幹病院として求められる最先端の放射線療法を広く展開しています。日本医学放射線学会放射線科専門医修練機関認定、日本医学放射線学会画像診断管理認証施設認定、日本IVR学会専門医修練施設認定、日本乳がん検診精度管理中央機構マンモグラフィ健診施設認定に基づいて、人にやさしい診断と治療を提供させていただきます。
注1)インターベンショナルラジオロジーの略。針やカテーテルを用いて画像下に行うことによって人体の負担を小さくする治療で、がんや救急など多くの医療領域に使用することができます。
診療内容
放射線診断と放射線治療という大きな2つの役割を担っています。
放射線診断 |
がんや救急などあらゆる領域の画像診断とIVRを行っています。主な使用装置は、CT(コンピューター断層撮影)2台、MRI(磁気共鳴画像)2台、IVR-CT(血管撮影とCTが一体化したIVR専用装置)、心血管撮影装置、X線撮影装置3台、X線透視装置3台、マンモグラフィ装置、骨塩定量測定装置、核医学検査用ガンマカメラ装置、超音波断層装置です。 |
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放射線治療 (詳細は、こちら) |
がん領域において、リニアック装による外照射、ヨード線源刺入による前立腺がん治療、イリジウム線源による腔内照射、ラジウムを用いた前立腺がん骨転移治療を行っています。 |
実績
主な検査の年次件数
CT
2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
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件数 | 15,996 | 16,078 | 16,846 | 17,245 | 18,630 |
MRI
2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
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件数 | 5,535 | 5,775 | 6,383 | 7,347 | 8,094 |
マンモグラフィー
2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
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件数 | 2,428 | 2,528 | 2,455 | 2,530 | 2,546 |
IVR
2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
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脳血管 | 5 | 114 | 119 | 106 | 159 |
胸腹部 | 237 | 299 | 376 | 323 | 264 |
心血管 | 737 | 603 | 664 | 645 | 669 |
IVR
体の負担を小さくする効果の高い画像下治療として多くの領域に用いられています。心血管、脳血管、胸腹部などのうち、当科では主に胸腹部領域を担っています。IVRは血管撮影やCTなどの装置を別々に使って実施しますが、血管撮影とCTの一体化装置であるIVR-CTを備えている当院ではさらに高精度の治療を提供することができます。京都府においては北部エリアで唯一、府全体でも未だ導入の少ない装置です。
当科では患者さまの痛みを最優先して診療させていただきます。実施可能なIVRの内訳としては、種々の臓器に対する画像下針生検/穿刺排液術(ドレナージ)、急性出血に対する経カテーテル止血術、血管病変や動静脈瘤の塞栓術/硬化療法、がん病変の経動脈治療や凝固術、中心静脈穿刺やポート挿入、がん性痛の神経ブロック、有痛性骨腫瘍に対するセメント注入術、ステントを用いた胆道/気道/大動脈など破たん管腔の形成術、難治性腹水のシャント術や肝内門脈減圧術、経食道胃管挿入術(PTEG)や消化管瘻造設、骨盤うっ血症候群に対する静脈塞栓術などになります。2022年度のラジオ波熱凝固術の適応拡大や液体塞栓材の血管内使用に関する承認に伴って、種々の疾患に対して柔軟に対応できるようになりました。また研究的治療として、治療抵抗性肝転移に対する経動脈化学塞栓術、有痛性骨腫瘍に対する動脈塞栓術、骨セメント注入術を実施しております。
当院でのIVR術中の様子
放射線科IVR実施例の内訳(2021年度件数)
項目 | 件数 | |
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経皮的針生検 | 78 | |
胸腹部/胆道の穿刺排液術 | 64 | |
血管塞栓術(外傷、癌など) | 45 | |
塞栓/動注療法(がん領域) | 31 | |
中心静脈穿刺(ポート挿入含む) | 32 | |
ほか14件 | 内臓神経ブロック | 2 |
経食道胃管挿入術 | 2 | |
肝がん凝固術 | 2 | |
大動脈ステント | 1 | |
血管硬化術 | 1 | |
骨セメント | 1 | |
胆管/気道ステント | 5 |
学術活動
日本医学放射線学会、日本IVR学会、日本磁気共鳴医学会、日本核医学学会、日本放射線腫瘍学会、日本定位放射線治療学会、日本癌治療学会、日本緩和医療学会、日本医学物理学会、日本放射線技術学会、日本診療放射線技師会、日本医療マネジメント学会、日本骨粗鬆症学会、日本CT技術学会、日本CT検診学会などに参加し、最新の知識や技術を提供できるようにしています。
今後の方針
中丹医療圏および府北部の中核病院として、救命救急医療や高度な専門医療に対応する医療機器を整備すると同時にスタッフのスペシャリスト化を推進し、質の高い診療を継続させていただきます。
担当医師
ツボクラ タクジ 坪倉 卓司 (放射線科医長・ 放射線治療センター長) |
最終学歴 | 京都府立医科大学 平成10年卒業 |
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学位 | 医学博士 | |
専門分野 | 放射線治療 | |
専門医・認定医等 | 日本放射線腫瘍学会 放射線治療専門医 | |
診療についてのモットー | 丁寧に。 | |
タケウチ ヨシト 竹内 義人 (放射線科医師・ IVRセンター長) |
最終学歴 | 京都府立医科大学 平成元年卒 京都府立医科大学大学院 平成10年修了 |
学位 | 医学博士 | |
専門分野 | IVR (インターベンショナル ラジオロジー) 放射線診断学 |
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専門医・認定医等 | 日本医学放射線学会 日本専門医機構放射線科専門医 日本IVR学会認定医専門医 日本低温医学会 凍結手術受講認定 |
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診療についてのモットー | 臨床に情熱を注ぎます。 | |
アサイ シュンスケ 浅井 俊輔 (放射線科医師) |
最終学歴 | 京都府立医科大学 平成18年卒 |
専門分野 | IVR (インターベンショナル ラジオロジー)、放射線診断 | |
専門医・認定医等 | 日本医学放射線学会 日本専門医機構放射線科専門医 日本IVR学会認定医専門医 |
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診療についてのモットー | できる事を精一杯 | |
ワタナベ ショウ 渡邊 翔 (放射線科医師) |
最終学歴 | 京都府立医科大学 平成26年卒業 京都府立医科大学大学院 令和5年修了 |
学位 | 医学博士 | |
専門分野 | 放射線治療 | |
専門医・認定医等 | 放射線治療専門医・指導医 | |
診療についてのモットー | 誠実であること | |
ツボイ ケイスケ 坪井 恵亮 (放射線科医師) |
最終学歴 | 京都府立医科大学 平成29年卒業 |
専門医・認定医等 | 日本専門医機構認定放射線科専門医 | |
キムラ リョウ 木村 遼 (放射線科医師) |
最終学歴 | 京都府立医科大学 令和3年卒業 |
アシダ ヒロシ 蘆田 浩 (放射線科医師) |
最終学歴 | 東京慈恵会医科大学 昭和48年卒 |
学位 | 医学博士 | |
専門分野 | 放射線診断 | |
専門医・認定医等 | 日本医学放射線学会 放射線診断専門医 | |
診療についてのモットー | 臨床医のインフラ的役割を果たします。 |
招聘医師 | ||
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画像診断読影医 | 6名 / 週 | |
放射線治療専門医 | 2名 / 週 |