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略歴
平成6年 入庁 都市計画課
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平成25年 下六人部児童センター所長
平成27年 健康推進室保健企画係長
平成29年 健康推進課課長補佐兼保健企画係長
平成30年 文化・スポーツ振興課課長補佐兼スポーツ振興係長
インタビュアー(以下:イ)「スポーツ振興係で力を入れていることは何ですか?」
名越課長補佐(以下:名)「その名の通りスポーツを振興することです。人それぞれスポーツへの思いがありますよね。私は中学高校で柔道をやっていましたが、スポーツは苦しい思い出が多かったです。当時は、練習中に水も飲むなと言われるような指導で、今でも試合に勝って嬉しかったことより、苦しくて泣きそうな思い出のほうが強いです。それでも、やり遂げて自信につながったというスポーツへの思いがあります。スポーツへの思いや価値観はいろいろあると思うんですよね。スポーツ振興係がやっていることはそれぞれのスポーツへの思い価値観を集めて、スポーツを核にしてまちを活性化させていこう、健康の増進を図ろうということです。例えば、スポーツ振興係の担当事業の一つとして、福知山マラソンがあります。次回で記念すべき第30回大会となる歴史あるイベントで、全国100撰にも選ばれる程になっています。例年、全国から約1万人の応募があります。去年はコロナの影響でオンラインマラソンを行いました。それもスポーツ振興を図る一つの手段です。オンラインマラソンはある一定の期間内に、全国どこでも好きな場所で好きなときに自由に走って42.195キロを走ってもらおうというイベントなんですが、せっかくやるのなら、この機会に福知山に来てもらって、一緒に盛り上がってもらい、福知山の魅力を知ってもらう仕組みを取り入れました。例えば最初の40キロはそれぞれの場所で自由に走ってもらい、残りの2.195キロを福知山で走ってもらい、福知山で気持ちよくフィニッシュしてもらえるようフィニッシュゲートを設置するなどしました。ランナーは福知山で実際に走れて面白く、ランナーが密集することもなく、福知山も市外のランナーで盛り上がり、市にとっても利点があるwin-winな大会となりました。あまり他の市町のオンラインマラソンではないと思います。
コロナが収束したら、去年と今年と開催できなかった福知山マラソン30回記念大会を開催したいですね。今まで関わってくれている市民の皆さん、自衛隊の皆さんなどの関係団体の皆さんの労をねぎらって盛大に開催したいです。ランナーの方もうずうずしておられるんですよ。何回も問い合わせの電話があり、「ぜひやってほしい」との声がありました。愛されていると感じています。」
イー「趣味は何ですか」
名―「趣味はサーフィンでこの辺だと京丹後や舞鶴の神崎などに行ってサーフィンをしています。」
イー「東京オリンピックでもサーフィンが行われていましたね」
名―「東京オリンピックではサーフィンのテレビ中継は無く、インターネットによる配信だけしかありませんでした。インターネット配信では実況や解説は一切なく、風や波の音と映像のみだけだったんですね。一緒にオリンピックでサーフィンをしているような、その場にいるような気分を味わえたのが気持ちよかったです。風や波の音を聞いていると興奮するんですよ。仕事をする上でオンとオフが大事だと思っています。若いときはそれほど思っていなかったのですが、サーフィンをすることで風や波の音を聞いていると、仕事のつらいことが海に流れていくように忘れられ、切り替えられます。」
サーフィン部の活動写真
イー「民間から転職された方と新卒で採用された方との違いはありますか?」
名―「あまりわからないですね。でも、民間の経験があって仕事をする人と新卒の人とでは、違うと思います。仕事のやり方は違いますが、やる気や気持ちは一緒です。市役所は個人ではなくチームでする仕事が多いんですよ。経験はあまり関係ないですね。気持ちが大事です。」
イー「チームでする仕事が多いと仰っていましたが、スポーツ振興係では例えばどのようなことがありますか?」
名―「やっぱり、福知山マラソンですね。オンラインマラソンをどのような仕組みにするのかみんなで考えました。それぞれできないこと、分からないことについて知恵を出しながら、フォローし合いながらやっています。係の中でできなかったら、隣の係と協力しながら仕事をしていますね。」
イー「名越さんが人と関わるうえで大切にしていることは何ですか」
名―「分からないことは正直に分からないと言います。飾らないことですね。ありのままの自分をさらけ出すが大事です。」
イ―「スポーツ振興係はスポーツをやられていた方が多いですか」
名―「そうですね、多いです。スポーツ振興係には、職員が私を含めて5人いて、その内一人はスポーツ万能で、もう一人も陸上のアスリートなんですよ。課長も高校の時に剣道されていました。スポーツに関係する人が多いですね。」
イー「スポーツをやっている人とやっていない人で違いがありますか」
名―「スポーツをやっているかで違うのかと言われるとまったく関係ないですね。それぞれ価値観があって、それぞれのがあります。スポーツは苦手でも、スポーツは悪だと言う人はいないですよね。自分でするより見るのが好きという人もいます。見ることが好きということもスポーツ振興につながります。スポーツの得意・不得意に関係なく、それぞれ持っている自分の中のスポーツに対する思いの中でスポーツ振興が図れるのがスポーツ振興係の仕事につながります。」
イー「スポーツに対する思いの変化はありますか」
名―「多少変わってきたといえば、柔道やサーフィンは自分でしてきたんですよね。でも、例えば福知山マラソンのことになれば、いかにランナーに気持ちよく走ってもらえるのか、自分だけが楽しむのではなく、ランナーの気持ちになって大会を支えていこうという思いを持つようになりました。」
左からインターンシップ生の相曽、文化・スポーツ振興課の名越補佐、インターンシップ生の中井・井原
インタビュアー:相曽轄也、井原さやか、中井美優
令和3年9月2日取材
実際にインタビューをしてみて、名越さんの福知山マラソンやスポーツに対する思いから、スポーツを通して地域の活性化や健康増進を図るなどスポーツ振興への熱意を感じ取ることができました。
そして、市役所ではチームワークが大切であり、分からないことは素直に分からないと言い、協力し合うことが必要だと学びました。
また、趣味のサーフィンのお話から、仕事のオンとオフを切り替えるための趣味を持つことも大切なのだと感じました。