ふくぽ 明智光秀 新文化ホール ふるさと納税 意見募集 入札・契約
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経歴
平成22年 入庁 会計室
平成26年 健康推進室
平成28年 高齢者福祉課
令和2年 財務部財政課
財政課の仕事は直接市民さんと関わる機会があまりないため外部の人からのイメージがつきにくいですよね。私が以前所属していた高齢者福祉課では窓口対応やデイサービスなどの現場に行く必要があるため市民の方と関わる機会がありました。でも財政課はそういった業務がないので庁内の職員との仕事で完結します。主な仕事として予算案の作成があります。これは他の課が行う事業の予算要求内容を確認して予算調整をして原案を作成するというものです。予算の決定権は議会にあるためその原案を市長が査定し、市長から議会に提出し議決を求めます。予算の要求には一会計年度の予算に限りがあるため、予算を認める、認めないという極端な決め方でなく予算を少し減らしても事業が成立するように提案をして予算案を調整します。全体の予算を作る12月や1月はたくさんの課から予算要求の資料が来るためそれらの確認作業をするのはすごく大変でした。
また他の課の予算の調整をするにあたり私が今まで仕事の中で関わりの少なかった課については自分で一から勉強したり、その課の職員に直接話を聞きに行ったりする必要があります。
私は市役所で働く前に他の企業で働いていました。そこでは利益を出すために事業を行い、そこで得た利益の中からお金を使って備品などを買うためスムーズに進みますが、市役所では市民から預かった税金を使っているため何をするにも慎重に選択しなければなりません。ボールペン1本買うにあたっても課長まで決裁をとる必要があり、市役所が使う税金は市民全体に対して利益が出る必要があるところに違いを感じます。
私が以前所属していた高齢者福祉課の窓口で、市民の方と直接話をきくことやデイサービスなど高齢者施設へ直接訪問する機会があり楽しさを感じました。また、大変なところは、現在新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言が発令されるたびに財政課ではまた予算を組み直さなければいけないことはすごく大変だと感じました。去年は特に多く、3か月おきに行われる補正予算を出すための議会だけでは足りず臨時の議会が何度も開かれたため忙しかったです。
休日は家でのんびり過ごしています。だからコロナ禍の自粛は苦ではありません。気分転換に実家の猫と遊んだり、休日はテレビで録画しているドラマを見たりして過ごしています。家でのんびり過ごすことも多いですが、仕事のことを考えていることも多く、リラックスしていると普段とは違った考えが浮かぶこともあります。また、大江山からの景色も好きで車で登って上からの景色を眺めています。私は大学卒業後、都会に憧れて大阪の民間企業で働いていましたが、大阪には山がなく疲れてしまい福知山に帰ってきました。
福知山市役所は仕事面では様々な課で幅広い業務を体験することができ、たくさんの能力を身に着けることができます。また職場はアットホームな雰囲気で職員もみんな優しく、部署を超えての関わりもあり、他の課の上司とも交流を深めることもできます。
公務員を志望する就活生には、実際の業務は裏方の業務やコツコツと積み上げる地味な業務が多いということを知ってほしいです。例えば道路の整備やごみ収集など日常の中で当たり前になっていることに市役所が多く携わっていることを学んでほしいです。
コロナ前は就活中に出会った友達と年に一度一緒にバーベキューをして過ごしており10年以上関係が続く仲間と出会えるので皆さんも楽しみながら就活頑張ってください。
左からインターンシップ生の石井、財政課の芦田、インターンシップ生の秋山・三木
インタビュアー:石井一弥、秋山勇介、三木翼
令和3年8月17日取材
今回インタビューをさせていただいて、財政課の仕事は市役所の各課の事業のすべてに深く関わっており、その施策や事業の土台である財源を管理するとても重要な仕事だと感じました。財政課を知れたことによりどのようにして福知山市役所が事業をしているかの仕組みを理解することができました。また、民間企業も経験している芦田さんだからこそ分かる民間企業と市役所の業務における違いを知ることができ、今後の就職活動に活かしたいと思います。