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福知山市危機管理監 高橋和章

ページID:0039077 更新日:2021年9月6日更新 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

福知山市危機管理監 高橋和章(たかはしかずあき)

 高橋危機管理監の写真

略歴

昭和59年 入庁 学校教育課

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平成27年 総務部長

平成30年 地域振興部長

令和2年  危機管理監

 

[業務について]

インタビュアー(以下:イ)-「どんな仕事をされていますか?」

高橋危機管理監(以下:高)-「自然災害や事故、病気の流行などといった脅威について、それらを未然に防いだり、被害を最小限に抑えたり、或いはいかに素早く復旧させることができるのか、ということを担当し市民を守ることが危機管理監の大きな仕事です。主に、危機管理監が中心となって各部長に対して指示を出すことによって、素早く危機事案に対応できるようになっています。そのため危機管理監は、どの部署にどれだけの能力や専門性があり、いつが繁忙期なのかということを全庁的に把握しておく必要があります。」

イ-「数年前に石原の辺りで洪水が発生し、その被害を目の当たりにしました。」

高-「福知山市は由良川に開けた町のため、産業が発達し、それに伴って人も多く集まりました。しかし、水が多く集まる地形でもあります。そのため福知山では昔から水害が多く発生してきました。今もそうです。だからこそ市民の方々は大変な苦労をされてきました。そのような危険から市民を守ることが市職員としての仕事だと思います。」

[仕事のやりがいと大切なことについて]

イ-「仕事のやりがいは何でしょうか?」

高-「国や府、市では、それぞれに異なったやりがいがあります。例えば、国では世界や都道府県、府では国や市町村を相手にして仕事をします。それに対して市役所は、市民の方々と密接にかかわり、市民を相手にして仕事をします。その中で、市民の方から、「ありがとう」という一言や「あなたが言うなら、一緒にやってみましょう」という言葉をいただくことがあります。このような市民の方々からの言葉がやりがいとなって、今までやってくることができたと思います。」

高-「また、市役所では、市民の方と直接連携してイベントや事業を行う機会も多くあります。例えば“福知山マラソン”がありますね。このイベントでは、1万人のランナーに対して、市民ボランティアと市職員の合計約2,500名がフル稼働して、イベント運営やおもてなしをしています。このように、市役所では、市民の方々と直接かかわって何かを生み出す、という機会が多くあります。そして、このような仕事を市役所でしていく上で、“キーパーソン”の存在が大切になってくるんです。まずはそのキーパーソンと出会うことが大切になります。」

イ-「キーパーソンというのはどのような人なのですか?」

高-「行動力があり、様々なことに挑戦する人です。失敗を恐れずに立ち向かい、目標や理想を達成しようとする、そのような野心を持った人でしょうか。また、キーパーソンの存在は、周囲の人間に対してやる気やライバル意識などの刺激を与え、好影響を及ぼします。そのような点で、キーパーソンはかなり重要な存在であると言えますね。」

イ-「福知山マラソンのお話がありましたが、そのような市民の方と協力して仕事をする際に、市民の方の中でキーパーソンを見つけることが重要だということでしょうか?」

高-「まずは職場の中で見つけることです。光る人はいますよ、必ずいます。そういう人の仕事ぶりを見る。いきなり即戦力にはなれません、私もそうでしたから。時間をかけて自分自身がキーパーソンになっていくことを目指すので、まずはキーパーソンを見つけることが大切なんです。」

 

市民との密接な関係の上で仕事をする福知山市役所職員だからこそのやりがいを聞くことができました。キーパーソンを見つけて、そこから学ぶことによって自分自身も成長していくという考え方は、学生としては非常にためになる視点だと感じました。

[働く上で重要なことについて]

イ-「働く上で重要なことは何でしょうか?」

高-「それは、仕事だけをしていてはダメということです。では何が重要かというと、それは“遊ぶ”ということです。勿論、ただ遊ぶだけではいけません。例えば私の場合では、25年間市役所で軟式野球をしたり、まちの奉仕活動をしていました。それによって、異業種の人たちと関わることができ、仕事でもプライベートでも、キーパーソンと出会うことができました。このように、プライベートと仕事を別々のものと考えず、市民の方々と密接な関係を築いていくということが、働く上で重要なことだと思います。」

高-「もう一つ重要なことは、“一生懸命に働くこと”です。周囲の人間は、賢さではなく一生懸命さを見ています。周りはそのような人を助けたくなるし、自然と仲間も寄ってきます。つまり、一生懸命に働くという姿勢があれば、周囲の人間は自然と救いの手を差し伸べてくれるんです。そういう人がいれば、職場に助け合いが生まれ、チームワークも生まれていきますね。」

 

遊びが人脈の形成やキーパーソンとの出会いを生むという考え方を学ぶことができました。また、遊びによって生まれた人々との繋がりが、市役所が市民の方と協力して作り上げるイベントや事業にしっかり生きてくるという点も、市役所の地域密着性を表す特徴だと感じました。

高橋危機管理監とインターンシップ生のインタビューの様子の写真

 [就職について不安を抱えている学生達へ]

イ-「高橋危機管理監は、元々福知山で就職されるつもりだったのですか?」

高-「私の場合は、元々福知山に帰ってくるつもりはなかったし、市外の民間企業で就職が決まっていました。なので、最初から福知山市役所で働こうと考えていた訳ではなかったんです。しかし、急遽身内に不幸があって、福知山市に帰って市役所で働くことになりました。」

イ-「事情があって福知山に帰ってこられたということですが、福知山市役所で働くことができて良かったですか?」

高-「良かったですよ。キーパーソンの話でいうと、職場にも光っている同僚や先輩、ライバルがいます。特に、職員フル稼働で市民の方などの市の関係者らと協力して大きなイベントや事業を生み出している福知山市役所では、そのような職員が多いように思います。そして、その人の働きぶりを見ることで、自分も負けじと頑張ることができるんです。そのような環境に身を置いていたからこそ、私自身も成長することができました。」

 

お話にあった通り、高橋危機管理監は地元に帰るつもりも、市役所で働くつもりもなかったそうです。それでも、福知山市役所という環境に身を置くことで、自分自身も成長することができたのだとのことでした。“遊び”によって生まれる人々との繋がり、キーパーソンを見つけ、そして出会うことの重要性―今回高橋危機管理監が話して下さった“仕事の流儀”は、この記事を読んで下さっている学生の皆さんが今後どのような仕事に就いたとしても、その場所で必ず活きてくる事だと感じました。

[どんな人と一緒に働きたいか]

イ-「どのような人と一緒に働きたいですか?」

高-「キーパーソンの話に戻りますが、プラスのオーラを出している人です。例えば、協調性がある人ですかね。その他にも、私はすきま仕事と呼んでいるのですが、集団で仕事をしていると、どうしても掃除や片付けのような誰の担当でもない仕事が生まれます。ですが、こういう仕事をさっとできる。そういう人ですかね。このような人は、困っている人に対してそっと手を差し伸べることができて、市民の方にも寄り添うことができると思います。」

 

長年の業務経験の中で、様々な職員を見てこられたからこその視点だと感じました。また、職員の方々が、“すきま仕事”のような小さな部分も見ておられるんだという点も学ぶことができました。

[未来の職員に一言!]

イ-「未来の福知山市職員に向けて一言お願いします。」

高-「現在の学生の方々は、一番多感な時期にコロナ禍を経験されました。このことを忘れることなく、自分が輝くんだ、キーパーソンになってやるんだという強い前向きな気持ちを持つことが必要だと思います。機械や通信などが発達して便利な世界になっていっても、変わらず残り続けるものはあります。それを決して忘れずに、様々なことに挑戦し取り組んでいくことが大切だと思います。」

高橋危機管理監とインターンシップ生の集合写真

左からインターンシップ生の四方・坂本、高橋危機管理監、インターンシップ生の新庄

インタビュアー:坂本大晟、四方太基、新庄巧

令和3年8月4日取材

[インタビューの感想]

今回は、ベテラン職員の高橋危機管理監にインタビューをさせていただきました。長年市役所にて業務を経験されたからこそ分かる、市役所で働くやりがいや働く上で大切なことなどを教えていただきました。どのような人間が仕事で必要とされるのか、働く上で重要なことは何かなどのことを、学生視点では分からない、実際に働く職員の目線から聞くことができました。また、高橋危機管理監の持っておられる福知山市や市民に対する熱い思いも伝わってきて、職員に何が必要なのかを感じることができました。


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