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経歴
平成27年 入庁 高齢者福祉課
大学生時代は、福祉系の学部に所属していました。それを生かすため、卒業後は滋賀県内の精神科病院や、京都府南部の自治体で勤務していました。しかし、将来的に両親の高齢化を考えると、近くに寄り添ったほうがいいと考え、福知山市を志望しました。
地域包括支援センターで、相談を受け付け、サービス、制度の紹介や調整、利用に繋げられる支援を行っています。
例えば、高齢者虐待に関する、親子間の問題を丸く収めるために、周囲の方々と連携し、相談や、連絡・通報の支援。また、認知症の方の場合は、判断能力が著しく低下した方に代わって、財産の管理をできる成年後見人制度の利用を支援するサポートを主にしています。
相談される方と同僚とのコミュニケーションです。相談される方は、何故、相談に来られたのかを相手の方から語ってもらいます。その際、「相手の方のお話を聞きたい!」という意思表示をすることを大切にしています。その例として、相手の話に耳を傾けるだけでなく、頷いたりするなど、「私はあなたの話をしっかり聞いていますよ」と身体で表します。また、相手の方の言葉を鵜呑みにするのではなく、「この方は本当に思っていることを伝えているのかな」と、表情と言動を相対的に確認しつつ、提案を明示し、相手の方が納得していただけるように相談にあたっています。また、同僚とのコミュニケーションは、情報共有や報告を定期的に行うようにしています。それによって、重要な問題の解決にたどり着くように努めています。
支援される側と支援したい側の双方で、合意に至ることが難しいです。例えば、認知症の疑いがある方の家族が、窓口に相談に来られます。支援を希望する一方で、認知症の疑いのある本人は、本人の自覚症状が無いため、病院や介護施設の入所、入院を拒みます。その対応として、職員が家庭訪問で認知症の疑いのある高齢者の方のところへ足を運びますが、納得していただけない場合がほとんどです。その場合、身内のご親族の方や、近所の方々に支援していただけるように働きかけます。例えば、認知症の疑いのある高齢者の方に、介護施設に入所する提案をしたところ、本人は拒否をしました。ただ、本人にとって、より身近な存在である近隣住民の方とご家族の方と連携をとり、入所することができました。
何がしたいか目標や目的を一つあれば、その目標に向かって頑張ってほしいと思います。私自身、大学生のうちにしかできない経験を自分が満足するほど積むことができませんでした。また、少しでも興味を持ったことは失敗云々よりもチャレンジすれば良かったと後悔しています。
また、大事にしてほしいことは、何をしたいかの根幹の部分を持ってほしいと思います。その部分がきっかけでどのようなことをしたいか、それを経由して、どのように自分は貢献できるかに繋がると思います。そのためには何でも一つでもいいので、興味を持ってください。
左からインターンシップ生の小森、高齢者福祉課の山内、左からインターンシップ生の山本
令和2年8月18日取材
市役所には、多種多様な部署がありますが、その中でも、付き合いを綿密に行っているのが「高齢者福祉課」なのだと思いました。そして今回、取材した高齢者福祉課の山内さんは、繋がりと他者とのコミュニケーションの重要性について述べておられました。そこで私達は、コミュニケーションの重要性を知ることができました。これは相手の懐に潜り込み、より深い言葉を引き出す重要なツールであると思いました。初対面で、本音を話すことは難しいです。しかし、回数を重ねていくことで、相手は心を許し、浅い内容を深く掘り下げることができることだと感じました。また、一対一のやり取りではなく、周りの方と協力することで成し遂げることができることを今回の取材で学ぶことができました。