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福知山市とパナソニック ホールディングス株式会社マニュファクチャリングイノベーション本部、パナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社(以下、パナソニックグループ)は、福知山市立小中学校(23校)の学校給食食器の開発を通して、SDGsの取組推進と資源循環型社会の構築をめざすことで合意し、連携協定を締結します。
パナソニックグループが開発した植物繊維(セルロースファイバー)を高濃度で複合する最先端技術(※)により福知山市独自の環境配慮型食器の製品化による環境負荷低減に取組むと共に、小中学校のフィールドにおいて安心安全で使いやすい食器となるよう改良を行います。
更に福知山市内の森林の間伐材を食器の原材料に使用することを進め、小中学校児童生徒の環境問題への理解、地域資源の魅力再発見、シビックプライドの醸成を図ります。
将来は、学校給食にとどまらず他の分野への展開に共同で取組みを進め、地域の課題解決の促進と持続的な社会の発展をめざします。
(※)セルロースファイバーを55%以上の高濃度で樹脂に混ぜ込む、パナソニックグループの独自技術です。
令和4年度
〇植物繊維を素材とした「人と環境に優しい給食食器」開発の取組スタート
〇小中学校児童生徒がより使用しやすい食器への改良
〇各種テスト
安全性、利便性(使いやすさ・重さ)、耐久性など
〇福知山市産の木材(間伐材)を原材料化
〇森林環境学習の教材作成
〇給食食器製品化の目途
令和5年度
〇環境教育の実践
〇新しい給食食器の使用スタート
〇学校給食以外の分野に取組を拡大
この度、パナソニックグループと本市の間で、環境配慮型学校給食器の製品化をはじめとしたSDGsへの取組推進の連携協定を締結させていただく運びとなりました。
本市は、小中学校の学校給食における食器の教育的意義の重要性に着目し、パナソニックグループが環境省から依頼・委託を受けて取り組まれてきた環境負荷の少ない植物繊維による研究開発、とりわけ高濃度セルロースファイバー複合材料による製品化に注目していました。
本市からパナソニックグループにその最先端の取組と高い技術力によりSDGsの取組に向けた本市独自の植物由来の学校給食器づくりをお願いしていたところ、共同で取り組んでいただくことになりました。
今回の連携協定により、パナソニックグループに小中学校の現場の声を伝えながら児童生徒が使いやすく、且つ、サスティナビリティ・ソリューションの取組の1つとしても食器の製作をお願いしていきたいと思っています。
この共同の取組が成功すれば、本市の全小中学校23校の約6,700人の給食器に導入したいと考えています。
また、この取組にあたり、福知山市の森林間伐材を食器の原材料に使用していただくようにお願いしています。
毎日の給食の時間に児童生徒が手に取る食器に地元産の間伐材が使用されていることは、小中学生にとって、適切に管理された森林がCO2を吸収・固定化することにより地球温暖化を防止したり、水源をかん養するなど多面的機能を持つことを理解する教育的意義、郷土愛・シビックプライド醸成の観点から重要であると考えています。
さらに、連携協定には食器の製品化に加えて、
・共同で福知山市民を対象とした環境教育に取り組んでもらうこと。
・共同で環境負荷を低減した社会の実現に向けて、学校給食食器以外の分野への展開にも取り組んでもらうこと。
などを連携協定の中に盛り込んでいただいています。
協定によりパナソニックグループの地球規模の取組や常に時代をリードされる企業マインドを共有させていただくことにより、本市の各種施策の取組がさらに磨かれるとともに、新たな展開が生まれることを期待しています。
パナソニックグループの創業以来進められてきた「社会の発展への貢献」の取組と新しい価値を生み出される高い技術力により、福知山市民が世界に誇れる製品が出来上がることを楽しみにしています。
2022年6月6日 福知山市長 大橋 一夫
この度、パナソニックグループと福知山市様の間で、環境配慮型学校給食器の製品化をはじめとしたSDGsへの取組推進の連携協定を締結させていただく運びとなりました。
パナソニックグループでは、気候変動対応の問題に関して、当社が持つ責務の大きさに向き合い、一つひとつの取り組み(ACT)の積み重ねによって社会とともにカーボンニュートラルを目指す―そんな思いを込めて、環境に関する長期ビジョンとして「Panasonic GREEN IMPACT」を制定しました。
「より良いくらし」と「持続可能な地球環境」の両立に向けて、独自の目標を掲げて取り組んでいます。2050年に向けて、現在の世界のCO2総排出量の「約1%(約3億トン)」の削減インパクトを目指します。
3億トン削減インパクトの取り組みは、(1)自社バリューチェーンにおける排出削減インパクト。(2)既存事業による社会への排出削減貢献インパクト、(3)新事業・新技術による社会への排出削減貢献インパクト、の3つのカテゴリーで構成されています。
今回のテーマであるセルロースファイバーの取り組みは、この3つ目の新事業・新技術による社会への排出削減貢献インパクトに該当するものになります。
当社マニュファクチャリングイノベーション本部では、2015年から石油由来の樹脂の使用量を減らす研究開発活動を開始、2019年に天然由来成分であるセルロースファイバーを55%以上の高い濃度で樹脂に混ぜ込む複合加工技術を開発しました。
この技術の特徴として、様々な植物繊維を資源として活用できる点があります。
この度、福知山市様に我々の取り組みに着目いただき、地元の森林資源を活用して学校給食用の食器として再生する取り組みを開始します。
福知山市様は、これまでも地球温暖化対策実行計画を策定されたり、SDGsパートナーを募集されるなど、環境への取り組みが進んでいる自治体です。このような福知山市様とこの度連携協定を結ぶことは、我々にとっても喜ばしいことです。
是非とも本取り組みを進め、「より良いくらし」と「持続可能な地球環境」の両立に向けて貢献していきたいと考えております。
2022年6月6日 パナソニックホールディングス株式会社 小原 英夫
パナソニックグループのプレスリリース
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2022/06/jn220606-1/jn220606-1.html<外部リンク>