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【福知山の変】明智光秀のまちを変えていく変化人シリーズ |その参 老舗鬼そば屋を継いだ移住者の“なゝ姫”さん
[公開] 2022年6月2日 [更新] 2023年2月2日
◆ 変化人(へんかびと)、続々!最新情報は【福知山の変 総合ページ】へ ◆
光秀マインドプロジェクトVol.3 福知山市制85周年記念企画
「福知山の変」
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明智光秀ゆかりの地である京都府福知山市は、このまちで挑戦し、まちを変えていく“変化人(へんかびと)”を応援する企画「福知山の変」の最新作を2023年2月2日「鬼鬼の日」に発表しました。
「福知山の変」とは、広告界で活躍する市内外のクリエイターと市役所職員がタッグを組んで、まちの礎を築いた光秀を超えていくような挑戦をし、このまちに変化をもたらす人を紹介する、市民参加型のシリーズ企画です。新聞全面広告やポスターを通じて発信しています。
今回の“変化人”は、江戸時代から続く老舗「大江山鬼そば屋」の七代目(第七代共同店長)で、移住者の「なゝ姫(ななひめ)」こと佐々井飛矢文(ささいとしふみ)さん。佐々井さんが継いだそば店は、鬼伝説で有名な大江山のふもとにあり、名物は「鬼そば」。そこで鬼つながりで、「02(オニ)」の語呂合わせから福知山市が「鬼鬼の日」と名付けた2月2日のお披露目となりました。
「福知山の変」のビジュアルは、“変化人”の頭の中を表しています。
今回は、佐々井さんが考案し、経営危機の鬼そば屋を復活に導いた人気メニュー「山盛りの天ぷらが乗った鬼そば」から着想し、天ぷらの代わりに、そば切り包丁や木べら、また多趣味な佐々井さんらしく電車、小説、音楽、洋服、車などご本人手作りのオブジェが詰め込まれたモチーフになりました。衣装やメイクは、佐々井さんが普段働く姿で撮影。
そして「“役に立ちたい”が“やりたい”につながる」と題し、もうひとりの店長・中村麻美(まみ)さんとともに、自分らしく挑戦しながら伝統をつなぐ佐々井さんのストーリーを掲載しています。
「福知山の変」その参
「“役に立ちたい”が“やりたい”につながる」
江戸時代よりつづく老舗鬼そば屋の七代目、佐々井飛矢文さん(37)、通称「なゝ姫」。
埼玉出身で、元はアルバイトだった佐々井さん。
経営危機を救うため共同店長になったのは、もう一人の店長、中村麻美さん(62)がきっかけだった。
「自分の中に男女両方の性があって。悩み苦しんでいたときに、麻美さんに出会ったんです」
全てを受け入れてくれた麻美さんに、救われたという。
「この人のためにも伝統を途絶えさせてはいけない」
研究者を目指し学んでいた家政学の知識や、持ち前の探求心をフル稼働。
丼にのせた多彩な料理で店を再建へと導いた。
「やりたいことでいうと、そば屋ではなかった。でも、誰かの役に立てるなら全力で応えたい」
店内には、小説のように読み応えのあるメニュー、所狭しと並べられた鉄道グッズなど、佐々井さんの山盛りの人生が反映されている。
鬼そば屋が提供する空間は、多様なものをこねあわせて生まれた、たったひとつのオリジナルだ。
佐々井飛矢文
(第七代大江山鬼そば屋 共同店長)
変化人プロフィール&コメント
佐々井飛矢文さん (第七代大江山鬼そば屋 共同店長)
▼佐々井飛矢文さんプロフィール
ささい としふみ|埼玉県出身、福知山市在住。第七代共同店長として中村麻美(まみ)さんとともに老舗「大江山鬼そば屋」の伝統をつなぐ。学術博士。家政学・デザイン学等の国際学会で活躍。料理、作詞作曲、小説執筆、作画、裁縫、鉄道や自動車などの多趣味を生かし、経営を再建。様々な学校や地域で、移住や性的少数者に関する講演を行う。通称「なゝ姫」。
▼佐々井飛矢文さんコメント
大学院の研究で訪れた福知山。経営難の老舗・鬼そば屋でまじめに仕事をすることで、雲原に、福知山に笑顔を増やしたいという一心で移住しました。「福知山の変」に選ばれて喜びつつも、写真に載せたい物事が多すぎて困惑。やっと完成したポスターを目にした時、これまでの苦しい日々に光が差し込んだように感じ、福知山の皆さんへの感謝で胸がいっぱいになりました。これからも、もっと人の笑顔を作れる自分に変わって参りたく存じます。
▼展開
- 地元新聞(両丹日日新聞)への全面広告(2月2日付)
- ポスター掲出(順次)
大江山鬼そば屋(福知山市雲原)/JR福知山駅コンコース北口ビジョン/福知山城天守閣/福知山市立図書館中央館/福知山市役所など
<<B2ポスター掲出先、募集中!>>
秘書広報課(Tel.0773-24-7090/下記お問合せフォーム)までご連絡ください。
「福知山の変」ステートメント (声明)
明智光秀を超えていけ
福知山に、ゼロからまちをつくった明智光秀。
由良川の治水、経済の発展、そして福知山城。
彼の挑戦心は、福知山を変え、そして私たちの中で今も生きつづけている。
2022年に市制85周年を迎えた福知山。
今、変化を起こすチャレンジャーがたくさん生まれている。
「福知山の変」は、彼らの挑戦を紹介し、その輪を広げていくプロジェクト。
どんな小さなことからでも。誰もがチャレンジできる社会に変えていきたい。
きっと、明智光秀だって、はじめの一歩はどきどきしたはず。
このプロジェクトが、あなたの挑戦のきっかけになれば、うれしい。
さあ、いっしょに、一歩ふみだしていきましょう。
「福知山の変」、始まる。
「福知山の変」これまでのシリーズ
まちの礎を築いた光秀から受け継ぐ「まちづくりへの挑戦心=光秀マインド」を掲げる本市の「光秀マインドプロジェクト」Vol.3として、光秀そっくりさん公募の後、2022年6月2日(本能寺の変が起こった日)に始動。新聞全面広告やポスターを通じて発信し、グッズやふるさと納税にも展開しています。福知山市での挑戦の輪と、それを応援する輪を広げることを目的としています。
これまでの様子はこちら ー プレ企画「光秀そっくりさん」やOA情報など
「福知山の変、始まる。」篇
明智光秀そっくりさんコンテストグランプリ 秋山 蒼さん【福知山公立大学4年生】
あきやま そう|静岡県出身、福知山市在住。福知山公立大学4年生。福知山市が募集した「明智光秀そっくりさん」に家族の推薦で応募、50名の中から選ばれる。「将来はいろんな人を支える仕事がしたい」と日々勉強に励んでいる。
その壱「持続可能な音楽との出会いを創りたい」
吉田 佐和子さん【クラリネット奏者/起業家】
よしだ さわこ|福知山市出身、現在は福知山市と大阪の2拠点生活中。株式会社Locatell代表取締役社長。(一社)福知山芸術文化振興会代表理事。(公社)福知山市文化協会理事。クラリネット奏者として2枚のアルバムを発表。地域と文化芸術をつなぐアーツマネージャーとして、社会課題を解決する様々な分野の企画プロデュースを手がけている。
その弐「福知山出身を誇りに思えるまちにしたい」
岩城 四知さん【SomAbito代表/キャンプライフクリエイター】
いわき よつとし|福知山市出身、在住。デザイナーズキャンプブランドSomAbito(ソマビト)代表、クリエイティブディレクター。日本・アジアでクラフトワークショップを開催。テレビ番組、CMにも出演。ライフワークであるキャンプを通し、「奥京都」の魅力を伝えている。22年夏、福知山市内の廃校を利活用した「ソマビトノースヒルズキャンプ場」をオープン。
◆ 変化人(へんかびと)、続々!最新情報は【福知山の変 総合ページ】へ ◆
展開の様子
【前回】両丹日々新聞 全面広告
【前回】JR福知山駅 コンコース(改札前)
5色/1,800円(税込)/福知山市内4店舗にて2月28日まで販売、通販にも対応。
▼ふるさと納税返礼品「SomAbito 焚き火台 別注モデル」
その弐で登場した焚き火台がふるさと納税の返礼品に。デザインは「福知山の変」アートディレクターの古谷萌さん。
「福知山の変」クリエイティブスタッフ
クリエイティブディレクター・コピーライター
佐藤 舞葉さん (コピーライター/CMプランナー)
東京都出身、2019年より福知山市在住。au三太郎シリーズ「みんながみんな英雄。」で日本最高峰の広告コピー賞「TCC賞」グランプリなど多数受賞。福知山に暮らしながらコカ・コーラ「この瞬間が、私。」、大阪ガス、東京マラソン、UHA味覚糖、LINEギフト、プラスなど様々な広告に携わる。
アートディレクター
古谷 萌さん (アートディレクター/イラストレーター)
東京都出身、在住。NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」ポスターや東洋水産「マルちゃんクッタ」パッケージ・広告、アンパンマンこどもミュージアムのアートディレクションなど、グラフィックデザインを中心に幅広い分野で活動。受賞歴に新聞広告大賞、TOPAWARDS ASIAなど多数。
フォトグラファー
吉良 恭蔵 (福知山市役所職員)
福知山市出身、在住。福知山市役所の広報職員。広報誌『広報ふくちやま』で全国広報コンクール2021写真の部・全国1位(特選・総務大臣賞)、京都広報賞3年連続知事賞受賞など。現在は、主にふるさと納税を担当。
プロジェクト進行
福知山市役所 シティプロモーション係
過去のプロジェクトにスエヒロさん作「謀反のお知らせハガキ」実物化や「本能寺の変 原因説50 総選挙」開催などから成る「本能寺の変プロジェクト」のほか、「#福知山城チャレンジ」<外部リンク>、「明智光秀がしゃべる自販機」など。コロナ禍でもチャレンジを続け、この3年間で10以上のPR関連の賞を受賞。
「福知山の変」その参 スタッフクレジット
CD・C:佐藤舞葉/AD:古谷萌/撮影:吉良恭蔵/D:今村浩/撮影技術:岡本憲一/レタッチャー:桜井素直
(参考)「福知山の変」発表にあたってのコメント(2022年6月)
佐藤舞葉さん (クリエイティブディレクター・コピーライター)
福知山に変化をもたらす人々を応援するプロジェクト「福知山の変」がはじまりました。世間では裏切り者のイメージが強い明智光秀ですが、福知山ではまちの礎を築いた人物として愛されており、福知山には彼の挑戦心を受け継ぐ人がたくさんいます。このシリーズは、福知山で挑戦する人々を紹介し、その輪を広げていくことで、まちをもっと良くしていこうという想いから生まれました。「本能寺の変」の結果は、みなさんご存知の通りですが、令和の「福知山の変」は、世の中を良くする大改革をもたらしてくれると、チーム一同確信しております。福知山を変える“天下人”ならぬ“変化人(へんかびと)”にどうぞご注目ください!
古谷萌さん (アートディレクター)
「福知山の変」は、好きなことで頭がいっぱいの“変化人(へんかびと)”を紹介していくプロジェクトです。そんな彼らの頭の中をビジュアライズさせる手法として、すこし不思議な写真のコラージュを用いています。これからも、どんな人たちの頭の中が覗けるのか、ご期待ください。「福知山の変、始まる。」篇では、明智光秀の家紋が入った兜と、現代の光秀として選ばれた秋山さんのギャップをあえてつくるために、白Tシャツで撮影に臨んでいただきました。きっと現代に光秀がいたら、堅苦しいスーツやネクタイを外して、Tシャツ姿でみんなと汗を流して福知山を盛り上げるんではないかという妄想もあります。
吉良 恭蔵 (フォトグラファー) *福知山市職員
「福知山の変」には、様々な市民や職員が関わっています。「ここから福知山の熱が広がっていきますように」と、みんなの想いを指先にこめて、シャッターを切りました。今回登場するのは3名ですが、今もまちのどこかで「福知山の変」「チャレンジ」が起こっています。福知山市民は、シャイだったり、クールだったり、謙虚な方が多いけれど、『広報ふくちやま』の取材を通して話を聞いてみれば、「いがいと!」(やっぱり?)みんな心は燃えていると分かりました。「まちの魅力は住んでいる人の魅力。」力を合わせ、それを実感できるようなプロジェクトにしていきます。
参考)「光秀マインドプロジェクト」とは
福知山城を築き、まちを拓いた明智光秀から脈々と受け継がれてきた、まちづくりへの挑戦心「光秀マインド」。市の資産や魅力として発信するとともに、福知山で挑戦する人にスポットライトを当てるためのプロジェクトです。
- Vol.1 コンセプトムービー「光秀マインド」
【受賞】地域プロモーションアワード2021 動画部門「箭内道彦賞」(審査委員長・箭内道彦さん)、京都広報賞 動画部門 会長賞
- Vol.2 #福知山城チャレンジ
<外部リンク> - Vol.3 福知山の変
明智光秀のまち福知山市に変化をもたらす“変化人(へんかびと)”を応援するプロジェクト。市制85周年記念企画としてスタートし、2022年6月2日に「福知山の変、始まる。」篇、「その壱」「その弐」を発表。2023年2月2日に「その参」を発表。今後も続いていくシリーズ企画です。