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教育長 廣田 康男
この夏は、1学期の終業式と同時に梅雨明けした後、例年以上の大変厳しい暑さとなりました。日暮れは早くなったものの、まだまだ気温は高く、熱中症の心配をしながら2学期を迎えることになりました。
また、台風7号により大きな被害が出ました。被災された皆様にお見舞を申しあげるとともに、一日も早い復興をお祈り申しあげます。
さて、社会全体に大きく影響を与えてきた新型コロナウイルス感染症の位置付けが5類に変更された中、今年度は教育委員会の各事業については、学校教育・社会教育ともほぼ計画通り行えております。
学校においては、修学旅行や校外学習をはじめ、各行事や取組について制限がなくなり、活発に行われています。ただ、ここ数年のマスク越しの生活、様々な制限の中での活動は、児童生徒に少なからずの影響があったことと思います。そのことを踏まえながら、今後の様子を注視していかなければならないと感じています。
このような中、今年度の主な事業として、「はばたけ世界へ 中学生短期留学事業」が、ようやく当初の計画通りの海外、「カナダ」で実施できました。8月27日には報告会が行われ、参加した生徒は社会の多様性を感じ取るとともに、積極的なコミュニケーションの大切さ等、グローバルな視点を踏まえた多くの学びを得ることができました。また、小学校での専門の指導者による水泳指導は、2学期も新温水プールで数校が行い、来年度の全校実施へ向けて準備を進めます。そして、2学期の給食開始に合わせて、本市とパナソニックグループの公民連携により開発された、「人と環境に優しい 環境配慮型学校給食食器」が導入されます。SDGs、環境への意識をさらに深めるきっかけとなることを期待しています。
不登校への対応としては、「福知山市型多様な学びアクションプラン」をスタートさせ、福祉と連携を図りながら、学びたいと思った時に多様な学びにつながる環境を整えつつあります。
社会教育では、各講座へ市民の皆さんに積極的にご参加いただいています。そして、日新地域公民館の大規模改修工事が完了し、10月から地域住民の拠点としての新たな役割を担うことになります。さらに今年度は、六人部地域公民館の大規模改修、桃映地域公民館の新築工事に着手する予定となっています。
国では、この6月には、第4期教育振興基本計画が閣議決定されました。その中では、ウェルビーイングの向上が大きな柱とされています。ウェルビーイングとは、「身体的・精神的・社会的に良い状態にあることをいい、短期的な幸福のみならず、生きがいや人生の意義などの将来にわたる持続的な幸福を含む概念」です。学校教育・社会教育を通じたウェルビーイングについて、これからも模索していきたいと考えています。
(令和5年8月30日作成)