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ゼロカーボンシティ実現に向けて
ゼロカーボンシティ実現に向けた取り組みについて
地域貢献型再生可能エネルギー事業の推進
福知山市と京都北都信用金庫、たんたんエナジー株式会社、プラスソーシャルインベストメント株式会社、龍谷大学地域公共人材・政策開発リサーチセンターは、「地域貢献型再生可能エネルギー事業の推進に関する協定」を平成31年1月23日に締結しました。
市の公共施設(本庁舎・各支所・小中学校など)をモデルとして、使用する電気を原則、再生可能エネルギー由来の電気(FIT電気100%(※1)、CO2排出量ゼロの電力など)に令和2年4月から順次切り替えを進め、地域新電力会社のたんたんエナジー株式会社(市内本社)から電力供給を受けることにより、福知山市内からの電力調達率の向上によるエネルギーの地産地消や気候変動対策、市内企業のブランド力の強化、経済の域内循環など、関係機関が連携して地域の社会問題および経済問題を解決につなげ、豊かで自立した持続可能な地域社会の実現を目指します。
※1 「FIT電気」とは、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度=再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定価格で一定期間買い取ることを国が約束する制度」によって発電された電気のことです。この電気を買い取る費用は、電気を利用するすべての人から集めた賦課金により賄われており、CO2排出量については、全国平均の電気のCO2排出量を持った電気として扱われます。
公共施設に再エネを導入
電力の地産地消・経済の域内循環を目的に、公共施設の電力を地域新電力「たんたんエナジー株式会社」の再生可能エネルギー100%由来の電力に切り替えています。2021(令和3)年度末で、41の高圧電力施設が切り替え済みで、2022(令和4)年度にはさらに10施設と、低圧電力についても随時切り替えを行う予定です。
2030年度にはすべての公共施設でRE100を実現できるよう取り組んでいます。
福知山城の電気は再エネ100!
令和2年度10月からは福知山城も再生可能エネルギー由来の電気に切り替わっています。ライトアップを含めて、再エネ100%電気を常時使用している天守閣のあるお城は、福知山城が「全国初」です。
公共施設のLED化
市役所本庁舎については、約1,400灯の照明と屋外の約100灯の照明をLED化しました。また、小中学校体育館についても2020(令和2)年度から取り組みを始めており、2024(令和6)年度までに全校LED化する予定にしています。公園灯、街路灯については2020(令和2)年度からLED化に取り組み、2021(令和3)年度末までに、73公園443灯の公園灯を、1,423灯の市道の道路照明をLED化済みです。
福知山市内の建築・建設事業者と連携!
令和2年11月に福知山建設業協会及び福知山建築工業協同組合と、「再生可能エネルギー及び省エネルギーの推進に関する協定」を締結し、一般住宅等における再生可能エネルギーの普及と地産地消の推進、省エネルギー住宅・建物の普及促進に連携して取り組むことで、持続可能な地域社会の実現をめざしています。
関連ページ:「福知山市再生可能エネルギー及び省エネルギーの推進に関する協定」を締結
EV(電気自動車)の導入
福知山市では、地球温暖化対策実行計画(事務事業編)において、「2040年までに公用車(乗合自動車、消防車両等を除く)に占めるEV等(電気自動車、プラグインハイブリッド自動車、燃料電池自動車)の割合を100%にする」ことを計画しています。
2021(令和3)年度は、EV3台とPHEV1台を購入しました。また、EV等に接続し3口の1500W出力が可能なコンセントとして利用ができる可搬式給電気を購入し、EV等を「動く蓄電池」として災害等の非常時に備えるほか、市内等で実施するイベント等でも活用を考えています。
オンサイトPPA事業の実施
「地域における地域貢献型再生可能エネルギー事業の推進に関する協定」(5者連携協定)の枠組みにより、市内公共施設の3か所(学校給食センター、三段池総合体育館、武道館)で、地域新電力であるたんたんエナジー株式会社が100%出資する「たんたんエナジー発電合同会社」が設置した太陽光発電設備により、発電された電気を福知山市が使用する地産地消の取り組みを実施しています。
※オンサイトPPA(Power Purchase Agreement)・・・発電事業者が需要家の敷地内に太陽光発電設備を発電事業者の費用により設置し、所有・維持管理をしたうえで、発電設備から発電された電気を需要家に供給する仕組み。
事業の実施には再エネ拡大の担い手として、市民にも参加してもらえるよう出資を募るなど、ゼロカーボンシティの実現や地球温暖化防止を市全体の取り組みとして推進しました。
↑記者発表の様子 ↑三段池公園総合体育館の太陽光パネル
V2B(Vehicle to Building)システム
三段池総合体育館には蓄電池、武道館には蓄電池とV2Bシステム(常時は公用電気自動車へ充電、停電発生などの非常時は電気自動車から建物へ給電できるシステム)を設置しています。再エネの活用につなげると同時に、防災力の向上にもつながっています。
地域公民館への再エネ設備導入
令和4年3月26日に竣工式が行われ、4月1日にオープンした北陵地域公民館(京都府福知山市下野条135)は、地域のコミュニティ拠点施設としてだけでなく、避難所としても活用されることから、太陽光発電や蓄電池などの設備が導入されています。
太陽光パネルで発電した電気は蓄電池に貯蓄し、災害等による停電時に使用することができます。また、太陽光パネルで発電した電気により、使用する電力をすべてまかなうことができる公民館は京都府内で初めて建てられました。
敷地内にある太陽光パネルは124枚で、年間で33,584kWh(一般家庭10戸相当の電力消費量)もの電力を発電する能力があります。余剰電力は売電し、地域等の電力として活用されます。
みどりのカーテンの普及・啓発
福知山市では、市民・団体・事業者で構成する団体「福知山環境会議」と協力し、家庭でできる地球温暖化防止の一つの取り組みとして、ゴーヤやへちまなどのつる性植物によるみどりのカーテンの普及・啓発に取り組んでいます。
毎年、市内の事業者や学校と協力し、市民や事業所を対象に苗の配布会を開催しています。また、小中学校等では出張講座を開催するなど、みどりのカーテンをきっかけにした、環境教育にも力を入れています。