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閉館後の“夜の図書館”でイベント! ナイトライブラリー「福知山の変」トークセッション 6/18(日)開催
[公開]2023年5月14日 [更新]2023年5月27日、31日
京都府福知山市は、「ナイトライブラリー」といわれる閉館後の図書館を活用したイベントとして、「福知山の変」トークセッションVol.2を6月18日の夜に行います。大江山鬼そば屋の佐々井飛矢文(としふみ)さんと中村麻美(まみ)さんを迎え、6月の「プライド月間」や「男女共同参画週間」にあわせて「性の多様性」や本にまつわるいろいろなお話をお聞きします。
江戸時代から続く老舗「大江山鬼そば屋」の七代目(第七代共同店長)で、移住者の「なゝ姫(ななひめ)」こと佐々井さんは、福知山市のシティプロモーション企画「福知山の変」に登場する、福知山を変えていく“変化人”(へんかびと)です。
佐々井さんは、もうひとりの店長・中村さんとの出会いによって救われ、経営危機にあった店を継ぐことを決意したと言います。「自分の中に男女両方の性があって。悩み苦しんでいたときに、麻美さんに出会ったんです。この人のためにも伝統を途絶えさせてはいけないと思いました」(「福知山の変」記事から抜粋)
ふたりは二人三脚で大江山鬼そば屋を再建へと導いたほか、様々な学校や地域で移住や性的少数者に関する講演を行っています。
6月は世界中で「性の多様性」の啓発が行われる「プライド月間」で、第4週は国の定める「男女共同参画週間」です。それに合わせて、図書館中央館ではトークイベントのほか、「性の多様性」がテーマの展示を6月16日から29日まで行います。
*今後も、「福知山の変」の変化人を迎えたトークセッションを開催していきます。お楽しみに!
申し込みはこちら(ページ下部にとびます)
【参加費無料】【先着15名】
イベント概要(Vol.2)
ナイトライブラリー「福知山の変」トークセッション
Vol.2「性の多様性」
【日時】
2023年6月18日(日曜日)18時30分~19時30分 (開場は図書館閉館後の18時00分から)
【登壇者】
なゝ姫こと佐々井飛矢文さん(福知山の変その参/大江山鬼そば屋) *「福知山の変」その参に登場
中村麻美さん(大江山鬼そば屋)
【場所】
福知山市立図書館 中央館(福知山駅前「市民交流プラザふくちやま」内)
*閉館後の図書館で本も借りられます!
申込方法
【受付】こちらの応募フォームよりお申し込みください<外部リンク>
*福知山市Instagramでのライブ配信も実施します!
いがいと!福知山Instagram<外部リンク>
【参加費】 無料
【定員】15名(先着順)
主催:福知山市 (福知山市立図書館×人権推進室×秘書広報課)
問合せ: 福知山市役所 シティプロモーション係 Tel.0773-24-7090
プロフィール
佐々井飛矢文さん【第七代大江山鬼そば屋 共同店長】
ささい としふみ|埼玉県出身、福知山市在住。第七代共同店長として中村麻美さんとともに老舗「大江山鬼そば屋」の伝統をつなぐ。学術博士。家政学・デザイン学等の国際学会で活躍。料理、作詞作曲、小説執筆、作画、裁縫、鉄道や自動車などの多趣味を生かし、経営を再建。様々な学校や地域で、移住や性的少数者に関する講演を行う。通称「なゝ姫」。
中村麻美さん【大江山鬼そば屋 第五代女将 共同店長】
なかむら まみ|京都府京都市出身、福知山市在住。京都市にあった旅館の娘で同志社大学文学部卒。第五代の女将として結婚により福知山へ。今年で40周年、休みなく厨房に立ち続け、店の味を第三代女将から直接受け継ぎ、大江山鬼そば屋の100年以上の歴史を今に伝えている。なゝ姫の料理長就任とともに、第七代共同店長となった。セクシャルマイノリティのなゝ姫の受け容れ側であり、子育てや地域づきあいの経験から様々な人の話の聞き役である。
市立図書館中央館 「性の多様性」展
期間: 2023年6月16日(金曜日)~6月29日(木曜日) ※月曜休館
場所: 福知山市立図書館 中央館 2階ティーンズコーナー横
問合せ: 福知山市役所 人権推進室 男女共同参画推進係 Tel.0773-24-7022
過去のトークセッション
「ナイトライブラリー」といわれる閉館後の図書館の活用に、福知山市立図書館も初めてチャレンジします。
その第1弾となるトークセッションでは、クラリネット奏者・起業家として地域と文化芸術をつなぐ活動を精力的に行う吉田佐和子さんと、人口26人の集落「毛原の棚田」を面白くするアイデアを次々と仕掛ける水口一也さんを迎え、「地域と文化」や本にまつわるいろいろなお話をお聞きします。
ふたりは福知山市のシティプロモーション企画「福知山の変」に登場する、福知山を変えていく“変化人”(へんかびと)であるほか、吉田さんは「毛原の棚田」のテーマ曲をつくり、毛原でコンサートを開くなどのつながりがあります。
たくさんの本に囲まれながら、地域と文化に思考を巡らせたり、音楽を聴いたり、閉館後の図書館で本を借りてみたり……普段の静かな図書館とは異なるひとときを過ごしてみませんか。
イベント概要(Vol.1)
ナイトライブラリー「福知山の変」トークセッション
Vol.1「地域と文化」
【日時】
2023年5月27日(土曜日)18時30分~19時30分 (開場は図書館閉館後の18時00分から)
【登壇者】
吉田佐和子さん(クラリネット奏者/起業家) *「福知山の変」その壱に登場
水口一也さん(毛原の棚田ワンダービレッジプロジェクト代表) *「福知山の変」その五に登場
【場所】
福知山市立図書館 中央館(福知山駅前「市民交流プラザふくちやま」内)
*閉館後の図書館で本も借りられます!
申込方法
【受付】定員に達したため受付終了しました!当日券はありません
*福知山市Instagramでもライブ配信します!
【参加費】 無料
【定員】15名(先着順)
プロフィール
吉田 佐和子さん【クラリネット奏者/起業家】
よしだ さわこ|福知山市出身、現在は福知山市と大阪の2拠点生活中。株式会社Locatell代表取締役社長。(一社)福知山芸術文化振興会代表理事。(公社)福知山市文化協会理事。クラリネット奏者として2枚のアルバムを発表。地域と文化芸術をつなぐアーツマネージャーとして、社会課題を解決する様々な分野の企画プロデュースを手がけている。
水口一也さん【毛原の棚田ワンダービレッジプロジェクト代表】
みずぐち かずや|「日本の棚田百選」とその後継の「つなぐ棚田遺産」に認定されている福知山市大江町毛原出身、在住。大阪・京都で約30年営業職を勤め、2011年にUターン移住。 2015年「毛原の棚田ワンダービレッジプロジェクト」を立ち上げる。平均年齢約70歳と高齢化が進む地域でICTやクラウドファンディングを活用し、関係人口を増やしながら地域課題の解決に取り組んでいる。同プロジェクトは地域再生大賞優秀賞、内閣官房主催「冬のDigi田甲子園」全国9位。
同時開催 「福知山の変」展 ―“変化人”5人のオススメ本が勢ぞろい―
「福知山の変」の5人の“変化人”が、「影響を受けた本/挑戦の背中を押してくれる本」をテーマに、それぞれオススメ本を選書!コメントとともに紹介するほか、所蔵がある本の貸し出しを行います。
期間: 2023年5月16日(火曜日)~6月4日(日曜日) ※月曜休館
場所: 福知山市立図書館 中央館 2階サービスカウンター前
福知山の変とは
まちの礎を築いた明智光秀から受け継ぐ「まちづくりへの挑戦心=光秀マインド」を掲げる福知山市の「光秀マインドプロジェクト」Vol.3として、光秀そっくりさん公募の後、2022年6月2日(本能寺の変が起こった日)に始動。
広告界で活躍するクリエイターと市役所職員がタッグを組んで、まちの礎を築いた光秀を超えていくような挑戦をし、このまちに変化をもたらす“変化人”(へんかびと)を紹介する、市民参加型のシリーズ企画です。
福知山市での挑戦の輪と、それを応援する輪を広げることを目的としています。
新聞全面広告やポスターを通じて発信し、グッズやふるさと納税にも展開しています。
特集「性の多様性」(広報ふくちやま2022年6月号の特集を掲載しています)
みんなの多様な性を大切に
わたしらしく、あなたらしく、ありのままで
あなたは「性別」と聞くと何を思い浮かべますか。
近年、LGBTQやジェンダーレスという言葉がよく聞かれるようになりました。多様性を認め合おうとする声や動きも世界中で起こっています。
身体の性や、自分がどんな性別だと感じるかという心の性、どのような人を好きになるかという性的指向、そして服装や仕草、言葉遣いなどで表現する性。性には様々な側面があり、それぞれに「男らしい」「女らしい」の境目はありません。
多様な性を持つすべての人が、ありのままの自分でいる幸せを感じられる社会のために、私たちは何ができるでしょうか。
特集テーマは「性の多様性」。
男性と女性だけではない、「LGBTQ」だけでもない、多様な性について考えてみませんか。
日常生活の中に隠れる性的マイノリティへの偏見や差別
「男性らしく、女性らしくといった感覚がまだまだ社会に残っているなと感じます」
性の多様性を認め合うまちづくりに取り組む、福知山市役所人権推進室の担当職員は、次のように話します。
「性的マイノリティの当事者は、自分の性を他人に相談できなかったり、理解してもらえなかったりといった生きづらさや孤立感を抱えておられるように思います。性的マイノリティへの偏見や差別は、学校や職場といった日常生活の中に、想像以上にたくさん隠れています」
「自分が思っている性別のトイレに入れない」「差別的な言葉や配慮に欠けた言葉に傷つく」など、あなたの周囲にも、誰にも相談できず一人で苦しんでいる人がいるかもしれません。
もし、カミングアウトされたら
人に知られていないことを他人に打ち明けることを「カミングアウト」といいます。
もしも、大切な人から自分のセクシュアリティに関するカミングアウトを受けたら、あなたはどのように答えますか。
まずは感謝を伝えたいと担当職員は続けます。
「私の場合は、話してくれてありがとう、信頼してくれて嬉しいなと思います。どんなことであっても、誰にも知られていないことを他人に伝えるってすごく勇気がいることですから」
すべての人の性を大切にするためには、お互いの気持ちに寄り添うことが大切です。
福知山市は、京都府ではじめて、みんなの多様な性を尊重する条例を制定しました。
本市は、今年4月1日に、「福知山市みんなの多様な性を尊重する条例」を制定しました。
条例では、すべての人の多様な性のあり方を大切にし、認め合おうということを基本理念としています。
1人ひとり多様な生き方が尊重され、自分らしく生きられる社会をめざして、取り組みを進めていきます。
すべての人の多様な性を尊重するために
この条例は「誰もが他人に自分の性のあり方を強制、侵害されるものであってはいけない」という思いのもと制定しました。
「アウティング」とは本人の了解を得ずにその人の性自認や性的指向を第三者に暴露してしまうこと。悪気がなく、または良かれと思って人に漏らしてしまった場合であっても、その行為は重大な人権侵害です。
まだ社会的理解が進んでないアウティングの課題について知ってほしいという願いも、この条例には込められています。
「当事者は、今一人で悩んでおられるかもしれません」
悩んだときはまず相談してほしいと担当職員は言います。
「もしかすると、身近な人から相談を受けた人も、どんな言葉をかけたらいいか悩まれるかもしれない。そういう人にも人権推進室まで相談してほしいです」
理解し、支える「アライ」
性的少数者を理解し支援する人たちのことを「アライ」と呼びます。
元々、英単語のallyは「仲間」や「同盟」を表す単語。そこから転じて性的マイノリティに共感し、寄り添いたいと考える人を意味するようになりました。
当事者にとってアライの存在は心強いものです。
「カミングアウトをしたい人としたくない人がいて、人によってできるできないの度合いも違う。理解し、受け止めてくれるアライが増えることで、カミングアウトの有無にかかわらず安心して暮らすことができる社会に近づくのではないでしょうか」
ありのままの自分を好きでいられるまちに多様性を受け入れるには、こうあるべきだという思い込みを取り払うことが大切だと担当職員は続けます。
「みんなが自分のSOGI(ソジ)を考え、どんな人のSOGIも大切にする姿勢が大事だと思います。誰もが安心して、ありのままの自分で、そんな自分のことを好きでいられるまちを、皆さんと一緒につくっていけたらと思っています」
この特集に関するお問い合わせ先
人権推進室(男女共同参画センター)
〒620-0035 京都府福知山市字内記100番地(ハピネスふくちやま3階)
Tel:0773-24-7022 Fax:0773-23-6537