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古瀬戸菊花文瓶子(山田古墓出土品)

ページID:0006434 更新日:2020年11月13日更新 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

 

7 古瀬戸菊花文瓶子 山田古墓出土(府暫定)

 瓶子

  福知山市教育委員会蔵

 

 山田古墓は、福知山市大内の丘陵上に位置する鎌倉時代後期から南北朝期にかけての古墓群である。
 昭和五十七年に近畿自動車道(現舞鶴若狭自動車道)の建設工事に先立って発掘調査が行われ、土を盛り上げて築いたとりで状の高まりを中心に、土で築いた壇状の遺構、火葬墓、集石遺構、土坑(どこう)〔人間が土を掘ってできたと考えられる穴〕など六十基以上が確認された。

 瓶子は、土坑の一つに埋納されていた古瀬戸の瓶子である。こちらも蔵骨器としての利用が想定され、残存高は22.9cmで胴部は最大で17.9cmである。全体に菊花文が施されており、これらはスタンプを押し当てるようにしてなされたものと考えられる。また、漆接ぎによる補修が行われたことも確認でき、当時においては貴重品として扱われ、最終的に蔵骨器として利用されるという器の生涯を示す稀有な資料として重要である。


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