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本光寺本堂
36 本光寺本堂(府暫定)
区分:建造物
員数:1棟
時代:明和4年(1767)
構造:桁行12.3m、梁間13.4m、入母屋造、桟瓦葺
所在地:福知山市夜久野町直見
本光寺は浄土真宗大谷派に属する。本堂は、棟札より明和4年(1767)の再建で、但馬出石の大工・角岡義八郎と喜太夫の手によるものであるとされる。典型的な浄土真宗の形式をもち、内・外陣境には華やかな金色の彫物欄間をいれる。構造的進歩として注目されるのは、この中央の二間半を小屋組内の大粱で釣り上げ、長押下の柱をたてずに6枚に腰障子をいれる手法である。しかし、意匠面では長押上には出組斗栱のある角柱束があり、全体的におとなしくてやや古い形式を伝えているように見える。右手の余間6帖を前後にたすき欄間で仕切るのも古様である。