ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

東光寺楼門

ページID:0029518 更新日:2020年11月17日更新 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

33 東光寺楼門(府暫定)

東光寺楼門

 福知山市夜久野町額田

 一間一戸楼門、入母屋造、桟瓦葺  桁行三間 梁行二間  十九世紀前期

 

 楼門は虹梁絵様などの細部意匠から本堂と同時期の十九世紀前期の建立と考えられ、当建物のものかは判然としないが、建物脇に保管されている鬼瓦に文政八年(1811)の箆書が確認できる。

 上層は四周に高欄付の縁を廻し、梁行二間、桁行三間の規模を持つ。尾垂木付二手先組物を組み、絵様肘木の上に見せかけの丸桁を突出させる。

 肘木先端を折り曲げて尾垂木を作り出す形式は京丹後市などの京都府北部で広くみられる技法で、本堂のものと同じ技法が用いられている。虹梁絵様には波などが彫り込まれ、中備を龍の彫刻とするなど、時代の割には過多にならない程度に装飾豊かで、落ち着いた佇まいを見せる。


みなさんの声を聞かせてください

このページの情報は役に立ちましたか?
このページは見つけやすかったですか?