本文
浄仙寺本堂
27 浄仙寺本堂(府暫定)
区分:建造物
員数:1棟
時代:天保3年(1832)
構造:桁行14m 、梁行12.3m、一重、入母屋造、向拝一間、桟瓦葺
所在地:福知山市大江町河守
浄仙寺は浄土宗寺院で、応永11年(1404)河守城主新治内蔵佐持忠の開基と伝え、新治氏の菩提寺であったという。本堂は寺蔵の記録から天保3年(1832)再建と伝え、向拝正面の竜の彫物には「中井権次橘正貞」の刻銘が確認できることからも、このころの建立と考えられる。平面は正面一間通りを広縁とし、向拝廻りは海老虹梁や手挾などを彫物で飾る。内陣正面の柱は丸柱で、柱上に斗栱を組んで大虹梁を正側面に架け渡した本格的な建築である。