佐須賀神社摂社愛宕神社本殿

24　佐須賀神社摂社愛宕神社本殿（府暫定）

　福知山市字私市

　一重、正面入母屋造、唐破風付、背面切妻造、妻入、板葺　　桁行二間　梁行一間　　十八世紀中期

　本殿がある敷地上段の山中に建つ覆屋内に置かれる。虹梁絵様などの細部意匠から本殿と同時期の十八世紀中期の建立とみられる。梁行一間、桁行二間、妻入で後一間を身舎として、三方に縁を廻らす。身舎柱を丸柱、正面二本の柱を角柱として、木階六級を配し、前一間の軸部は吹き放ち、天井は鏡天井を張る。小さな社ながら、天井により身舎と拝所を区画する平面形態は、境内の本殿と拝所の関係性を一棟に取り込み、屋根を架けた形式であり、特徴的な礼拝空間を構成している。