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南山 観音寺仁王門
21 南山 観音寺仁王門(府暫定)
福知山市大江町南山
三間一戸八脚門 十八世紀後期
仁王門は本堂北西の谷筋に所在し、寺伝では明和年間(1764~71)の建立と伝え、頭貫木鼻の細部意匠から判断しても、十八世紀後期に建てられたとみられる。平面は三間一戸八脚門で、両脇背面一間に床を張り、仁王像を安置する。屋根は現在鉄板葺であるが、妻の立ち位置等を考慮すると元は茅葺であったと考えられ、全体として本堂と比べて質素な造りとなるが、往年の伽藍を偲ばせる主要な建物である。