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南山 観音寺本堂
20 南山 観音寺本堂(府暫定)
区分:建造物
員数:1棟
時代:明治5年(1872)
構造:桁行五間、梁行五間、一重、入母屋造、妻入、向拝一間、鉄板葺
所在地:福知山市大江町南山
観音寺は高野山真言宗に属し、寺伝では和同7年(714)行基により開創されたという。本堂は明治5年(1872)建立と伝え、細部絵様からも19世紀後期の建立とみられる。平面は方三間の内陣の四周に入側を廻し、方五間とする。正面一間通りを吹き放ちの外陣、背面の入側は須弥壇としている。入側内陣間には、各間に欄間彫刻を掲げ、須弥壇周りには極彩色を施すなど、建物全体を華やかに彩る。大規模の復古的本堂として注意されるが、近世の流れを汲んだ明治期の大規模本堂の姿を伝える。