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田ノ谷 八幡神社本殿
17 田ノ谷 八幡神社本殿(府暫定)
区分:建造物
員数:1棟
時代:寛政3年(1791)頃
構造:一間社流造、千鳥破風付、柿葺
所在地:福知山市三和町田ノ谷
八幡神社は細見川上流に位置する田ノ谷一帯の氏神とみられる。社伝によると、正徳4年(1714)に本殿改修があり、京都の古田家から正一位を授かったといわれている。本殿は寛政3年(1791)の弓矢奉納額が残されており、絵様等からもこの頃の建立と考えられる。本殿には意匠的な面でいくつかの特色がある。ひとつは屋根が大きく、正面に千鳥破風を設けていることである。もうひとつは、彫物装飾が丹波の地方色を強く感じさせることである。脇障子などにみる小さな鱗状の雲は、瑞穂町の酒治志神社の系統で、他に例が少ない。