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天寧寺 木造聖観音菩薩立像

41 天寧寺 木造聖観音菩薩立像(市指定)
福知山市字大呂 一躯 像高82.0cm 一木割矧造(ヒノキ材) 平安時代
本像は腰を左に捻り、右膝を曲げて足先を前に出す姿で、腹部から腰部、背面にふっくらとした肉付きがみられ、緩やかな動きをみせるとともに、平安時代(12世紀)の京都での作風を示す。同寺木造阿弥陀如来坐像(市指定)と比較すると、面長な顔立ち、目・鼻・耳の形、三道相の間隔、衣文線などに似たところがみられることから、両像は同じ工房で同時期に制作されたと考えられる。
江戸時代の後補である台座は、岩座に龍がまきつく特徴を持つ。天寧寺境内の西辺は谷で、川が流れ池も存在することから、本像は水神信仰に関連した観音像であったと考えられ、当地にとって重要な文化財である。
本像は腰を左に捻り、右膝を曲げて足先を前に出す姿で、腹部から腰部、背面にふっくらとした肉付きがみられ、緩やかな動きをみせるとともに、平安時代(12世紀)の京都での作風を示す。同寺木造阿弥陀如来坐像(市指定)と比較すると、面長な顔立ち、目・鼻・耳の形、三道相の間隔、衣文線などに似たところがみられることから、両像は同じ工房で同時期に制作されたと考えられる。
江戸時代の後補である台座は、岩座に龍がまきつく特徴を持つ。天寧寺境内の西辺は谷で、川が流れ池も存在することから、本像は水神信仰に関連した観音像であったと考えられ、当地にとって重要な文化財である。