本文
大原の産屋
1 大原の産屋(府指定)
福知山市三和町大原 大原神社
昭和60年5月に京都府有形民俗文化財に指定された。産屋は、大原神社の前を流れる川の対岸にあり、切妻造、茅葺、天地根元造と呼ばれる古い形式で、妻から出入りする。産屋は、古事記、日本書紀にも著されているように日本の産育習俗として古くより使われていた。
同垣内では、明治以前までは、出産の節12把のわら(閏年13把)を持ち込み、出入口に魔除けとして古鎌を吊り、七日籠り出産していた。この習俗は大正年間まで続き、また、それ以後も産後三日三夜龍もる(一日一夜と変遷するも)習慣は、昭和23年ごろまで続いていた。