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瑞光寺 木造阿弥陀如来立像、観音菩薩立像、勢至菩薩立像
22 瑞光寺 木造阿弥陀如来立像・観音菩薩立像・勢至菩薩立像(市指定)
木造観音菩薩立像
木造阿弥陀如来立像
木造勢至菩薩立像
福知山市夜久野町千原
三軀 木造 漆箔 像高 中尊78.6cm 観音57.0cm 勢至57.2cm 鎌倉時代
来迎印を結んだ阿弥陀如来像の左右に、蓮台(亡失)を捧げ持つ観音菩薩像と、合掌する勢至菩薩像を配する三尊で、現在は瑞光寺の本尊となっている。
中尊は三日月形の目をあらわし、面長で独特の表情を示し、体部はなで肩ですらりとしているが、大腿部は豊かな肉付けを示し古様な表現となっている。着衣では裳の一部と腹帯を表すなど、阿弥陀如来には珍しい表現をみせる。また脇侍も難しい動きを無難にまとめている。鎌倉後半の造像と考えられ、この地域には少ない阿弥陀三尊像であるとともに、個性的な表現をみせる作例として興味深い。