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永明寺 木造地蔵菩薩立像
37 永明寺 木造地蔵菩薩立像(市指定)
福知山市字牧 一躯 像高65.5cm 一木造(ヒノキ材) 平安時代
本像は永明寺の近隣にあり現在は廃寺となっている西方院から昭和42年(1967)に移された像である。僧形の立像であり、後補ながら宝珠を持つことから地蔵菩薩とみなすことができる。
像容は、右手で袖の一部を執る珍しい姿をしており、当市では旧威徳寺観音堂仏像群(市指定文化財)の内に、同様のものが少なくとも七躯が確認されている。新たに指定文化財となった本像を含めてこれらの像は、平安時代後期の作例と考えられ、当地域における一つの歴史的特色を示すものと考えられる。