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梅田神社 木造随身像、木造男神像
21 梅田神社 木造随身像、木造男神像(市指定)
木造随身像
木造男神像
福知山市三和町辻
ニ軀 木造 彩色 像高 随身像30.1cm 男神像28.4cm 室町時代から江戸時代
男神像は、巾子冠を被り袍を着し、両手を胸前に重ねて坐す。側面観では首をやや前に突き出すのが特徴であり、老相を表すものと考えられる。面貌も老年相で顎鬚を蓄え、目を吊り上げ小鼻を膨らまして怒りの表情をみせる。木心を籠めたヒノキの一木造で、元は白土地彩色を施していた。現在、冠と脚部前に朽損がみられる。
随身像は、やはり巾子冠を袍を着すが、強装束となっている。面相は壮年相で、表情は厳しい。右腰脇に剣を挿していたが、現在は失われている。ヒノキの一木造で木心は右側に外している。
ニ像の表現に共通性はなく、時代を異にすると考えられる。男神像が室町時代であるのに対して、随身像は江戸期に入っての造像と考えられよう。