ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 組織からさがす > 文化・スポーツ振興課 > 谷村薬師堂 木造如来坐像

本文

谷村薬師堂 木造如来坐像

ページID:0001371 更新日:2020年11月10日更新 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

 

20 谷村公会堂 木造如来坐像(市指定)

 木造如来坐像(谷村薬師堂)の画像

 

 福知山市字中佐々木  一軀  像高98.1cm 寄木造  鎌倉時代

 両手とも五指を伸ばし右手を上にして膝中央で禅定印(ぜんじょういん)を結び、右足を上にして結跏趺坐(けっかふざ)する。

 檜材を用いた寄木造。ある時期に重いもので押しつぶされて大破したらしく、内刳の大きい像だけに、修補・新補の部分はかなり大きい。後頭部はすべて新補で、胴部にも補修材・補強材が入る。光背・台座は新しく、台座天板裏面に明治十九年の墨署銘がある。修補・新補部分が多いことは惜しまれるが、写実的手法からみて制作年代が十三世紀にさかのぼるものと考えられる。目を彫眼とする古様さがあり、相好は穏和である。

 福知山市に残る寄木造の彫像の優品は極めて少なく、優品の大部分は堅牢な一木造像で、このような寄木造像が残っているのは珍しい。大きな損傷を受け修補・新補の部分は大きいが、主要な部分は残っており、福知山市の十三世紀にさかのぼる寄木造の典型的な作品として位置付けることができる。

 禅定印を結ぶ如来像は、一般的に釈迦像であるが、本像は古くから地元で「みろくさん」と呼ばれているので、当初は両手を上に宝塔をのせた弥勒仏であったと思われる。


みなさんの声を聞かせてください

このページの情報は役に立ちましたか?
このページは見つけやすかったですか?