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野笹 公会堂 木造四天王立像

ページID:0001364 更新日:2020年11月10日更新 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

 

14 野笹 公会堂 木造四天王立像(市指定)

木造四天王立像(野笹公会堂)の画像1木造四天王立像(野笹公会堂)の画像2

 

福知山市字野笹  平安時代

二軀 多聞天像 像高117.0cm   不明四天王像 像高118.0cm

 多聞天像 左腕は肘を曲げ、掌を上にして宝塔(亡失)を棒げ、右腕はわずかに肘を曲げ、掌を上にして拳を握り、腰をわずかにひねって立つ。

 頭躰一木造で、両肩、両手首で矧ぐ。内刳はなく、台座は像と共木(ともぎ)である。現在の彩色は後補であり、そのため当初の彫りが鈍く見え、外容を損じている。現在の右手首はもと掌を内側にむけ、鉾(ほこ)か剣を持つ形であったと思われる。

 丹波・丹後地方の平安時代の仏像には衣文をほとんど刻まないものがあるが、本例も衣文の刻出は極めて少ない。しかし、この像の面相や像全体のプロポーションから簡単に地方作と決められない優れた作風もみられる。

 不明四天王像  多聞天と一具のものと思われるが、多聞天の重厚な表現に比べて、この像は明るい表情で、作風も少し違う。構造は多聞天と同様であるが、両腕の取付け方が不自然なため、別の四天王の腕を転用したのかもしれない。彩色も同様に後補である。


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