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一宮神社 木造男神坐像

ページID:0001347 更新日:2020年11月10日更新 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

 

2 一宮神社 木造男神坐像(府指定)

木造男神坐像(一宮神社)の画像

 

福知山市字一ノ宮 一軀 像高58.0cm 一木造  平安時代

 本像は、仁徳天皇像と伝えられ、三岳一宮神社の主神としてまつられている。冠をかぶり袍(ほう)を着け胸前で笏(しゃく)を持って坐る姿の男神像である。木心を中央前方に避けた檜の一材より両手を含む頭・躰部のすべてを彫出し、内刳(うちぐり)も施さない。現状は瞳を墨描する他、素地を呈している。

 頭・躰部とも幅・奥行ともに量感があり、ことに分厚い両膝をがっしりと張り、深く組んだ表現など、作風・技法に平安前期の風を多分に伝えている。衣縁を複雑な曲線で構成し、一部には深い彫り口を見せるが、概して神像特有の簡素な表現で、両眼を大きく見開いた相貌など全体に素朴な趣がある。制作年代は、九世紀ないし十世紀である。この種の神像としては大ぶりな像である。


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