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キマダラルリツバメ

キマダラルリツバメの画像

3 キマダラルリツバメ(市指定、天然記念物1)(市指定 天然記念物3)

三段池公園.城山公園1帯

キマダラルリツバメは、シジミチョウ科に属する小型の蝶類である。日本国内に産する蝶類としては珍しく二条の尾状突起をもっており、オスは和名の示すとおり翅表は黒褐色にルリ色文をもっている。メスにおいては、このルリ色文を欠き、すべて黒褐色である。当地方の個体にはオスにおいても、このルリ色文を欠く個体が散見される。翅裏は、オス.メスともに美しい虎班模様に彩られている。

日本国内では現在、東北地方(岩手県)から中国地方にかけて産地が点在し、関西以西の原名亜種、東北亜種、関東亜種、京都亜種、滋賀亜種に分類されているが、個体によりそれぞれの亜種の特徴をもつものが多く、今後の亜種間の検討が必要である。

わが国の分布は広い範囲にわたっているが、分布の中心は近畿.中国地方である。国外では、朝鮮半島.中国大陸西部に分布している。当市近隣に産する個体は、現在原名亜種に分類されている。

この蝶は、幼成期の生態が特異であり、幼成期のすべてのステージをアリに依存し、そのアリの種はハシブトシリアゲアリに限られている。

アリの巣近くに産卵された卵より孵化した幼虫は、アリに誘導されアリの巣に入り、アリに給餌されながら成長し、幼虫で越冬し、翌年5月下旬頃蛹化し、6月中旬にアリの巣より成虫として羽化する。成虫としての活動期は7月上旬までであり、母蝶はハシブトシリアゲアリの営巣する樹木に産卵しその生涯を終える、年一化である。

当地方の発生地のアリの巣は、サクラ.アカマツに多く見られるが、一部雑木林での発生が確認されている。1997年現在、福知山市に八カ所の産地が確認されているが、今後の調査ではさらにその分布地は増大するであろう。産地は多いとはいえ、アリに依存するその生態の特異性から適正環境の保全が望まれる。


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