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紙本墨書大般若経

 

4 大歳神社紙本墨書大般若経(市指定、典籍2)

紙本墨書大般若経の画像

大歳神社 福知山市字天座 五百七十六巻、断筒七片 巻子装

巻子装の大般若経で、書写奥書はないが、書風よりみて、平安・鎌倉時代の書写経を中心に一部室町・江戸時代の補写経が含まれる。

各巻共現状は江戸時代の後補になる紺紙表紙を付し(ただし、第一巻のみ白地宝盡文金襴表紙(しろじたからづくしもんきんらんひょうし))、平安時代と認められる書写経の本文料紙はやや褐色地の楮(こうぞ)(斐交漉(ひまじりすき))紙に墨界を施したものを用いている。本文の書風は、平安時代の後期と認められ、必ずしも能筆ではないが、丹念な筆法を示し、恐らく地方の結縁者による僧俗分写経と考えられる。この経の特色は、内題のうち巻頭の首題が本文と別筆であることで、平安時代に首題を高貴な人、あるいは格別の人に依頼して書いてもらう例があったことが諸記録等にみえているから、この経もその1例と認められる。料紙の各紙背左端下には、木印と思われる花押印が捺されている。あるいは紙屋の印であろうか。

付属の寛政三年(1791)八月の大般若経縁起によれば、平安時代源頼光が大江山の鬼退治に際して、この天座の地に熊野権現を勧請(かんじょう)し、この大般若経を書写して大歳(おおとし)神社に奉納し、併せて普光寺を建立したと伝えている。なお、時代別の内訳は、ほぼ平安時代百三十巻、鎌倉時代四百三十巻、室町時代以下、江戸時代まで数巻、断簡七片に分けられる。


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