本文
紙本墨書醍醐寺額下書
3 醍醐寺 紙本墨書醍醐寺額下書(市指定)
福知山市字猪崎 一幅 縦45.0cm 横103.0cm
右から左へ「醍醐禅寺」と大きく書き、その左下に小さく「祈願寺」と記し花押(かおう)がある。この花押は室町幕府第六代将軍足利義教もので、永亨年間(1429~1441)に義教によって醍醐寺が祈願寺と定められた時、幕府から下されたものである。
「醍醐禅寺」の筆勢にみるべきものがあり、自筆であるものと推定される。
また、当寺にこの下書を写して木額にしたものがあるが、花押の上に「源義詮」の三字を追刻している。これは花押からみて、後世間違って追刻されたものである。すなわち、花押は鑑定する際に義教のものを義詮と間違えたものであろう。