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奉安塚古墳出土品

3 奉安塚(ほうあんづか)古墳出土品(府指定、考古資料3)

鉄地金銅張杏葉の画像
鉄地金銅張杏葉
鉄地金銅張鞍の画像
鉄地金銅張鞍
出土須恵器の画像
出土須恵器
鉄地金銅張辻金具の画像
鉄地金銅張辻金具

 

京都府福知山高等学校 福知山市字土師650

京都大学文学部博物館 京都市左京区吉田本町

乳文鏡 1面、 石製品 1個、勾玉 1個、鉄地金銅張鞍飾金具 1個、金環 1個、鉄地金銅張鏡板1個

銀環 1個、鉄地金銅張杏葉 2個、鉄刀 2本分、鉄地金銅張辻金具 3個、鉄刀子 3本、

鉄地金銅張雲珠残欠 1個、鉄斧 2個、鉄轡残欠1個、鉄鉇 1本、鉄鞍残欠 1個、鉄鋏 1本

鉄地金銅張革金具  18個、鉄鏃 17本、弓鋲飾 3個、鉄鏃残欠 1括、骨製品 1個、鉄釘 4本

土師器 2個、砥石 3個、須恵器 33個、(以上 福知山高校 保管)

鉄轡鉄地金銅張鏡板付 1個分、鉄地金銅張杏葉 1個、鉄地金銅張辻金具 1個、(以上 京都大学 保管)

 

 奉安塚古墳は、福知山市東部、字報恩寺(ほおじ)の佐賀小学校校地内に所在する後期古墳で、高龍寺山東麓の標高約40mの台地上に立地している。昭和24年(1949)5月に、京都府福知山高校社会部考古班の生徒3名によって発見され、発掘調査が行われた。出土品の大部分は福知山高校の所蔵に帰したが、一部はその後京都大学文学部考古研究室に寄贈され、現在は文学部博物館に保管されている。

 墳丘は発見当時すでに大半が削平されており、規模や形態を知ることができない。主体部は奥行4.2m以上、幅1.75mの無袖式(むそでしき)横穴式石室で、長さ2.5m、幅0.5m前後の木棺が安置されていたものと推測される。

 石室内からは、鏡、勾玉、鉄刀、鉄工具類、馬具類、須恵器等の豊富な遺物が出土した。特に注目されるのは馬具類で、鐙(あぶみ)を除く金属部が残欠を含めてほぼ完存している。

 杏葉(ぎょうよう)、鏡板(かがみいた)は鉄地金銅張で、また、辻金具(つじかなぐ)も伏鉢(ふせばち)の頂部に花形座と宝珠飾(ほうじゅかざり)をのせる、6世紀後半の特徴を示している。鉄器では近年の再調査によって確認された鋏(はさみ)が、類例の少ないもので貴重である。

 丹波地方では福知山市牧正一古墳から杏葉(ぎょうよう)、雲珠(うず)の残欠が出土したことが知られるが、京都府内では馬具類の一括出土例は他に例をみない。金属製品は最近山城郷土資料館で保存処理が行われ、当初の金色の輝きを取り戻した。古墳時代後期の一括遺物として資料的価値が高い。


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