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桐村家文書

ページID:0001250 更新日:2020年11月13日更新 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

 

3 桐村家文書(八通)(府指定)

桐村家文書の画像

 個人蔵  一巻(八通)

 室町時代後期に桐村氏に宛てられた以下の八通の書状を一巻に仕立てたものである。


一:卯月二日 細川春元書状 桐村三郎三衛門とのへ
二:卯月二日 細川春元書状 桐村一族中
三:六月廿日 六角定頼書状 桐村三郎三衛門殿
四:十一月三日 山名宗詮書状 桐村豊前入道殿
五:九月十五日 武田信豊書状 桐村豊前守殿
六:六月六日 武田信豊書状 桐村豊前入道殿
七:三月廿日 細川氏綱書状 桐村豊前守殿
八:九月十三日 小早川隆景書状 桐村豊前守殿

 八通ともに年未詳であるが文書の時代の範囲は、一・二の細川春元が丹波守護となった天文元年(1532)から、八の小早川隆景書状に「中国之儀、雲州尼子一途之条、過半清謐」と見えることから、尼子氏が滅亡した永禄末年頃(1570)までと推定される。

 内容は守護など戦国時代の丹波に関わりのある武将からの来信で、出陣の催促や軍忠に対する謝礼、守護代の相続に関する通知など、いずれも戦国期の丹波の政治情勢を示すものである。いずれも本紙の他に封紙が併せて残されており、文書の当初の状態をとどめている。数は少ないが、在地資料の乏しい丹波地方の戦国史を物語る貴重な資料である。


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