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絹本著色方便法身尊像
27 絹本著色方便法身尊像(市指定)
一幅 縦65.7cm 横28.4cm
連台上に来迎印を結んで直立する阿弥陀如来像を描く。頭光は二重円相で、その中心から各三条の光芒を四方に芒表す。阿弥陀如来の肉身は朱線で描き金泥を塗り、衣部はその文様とともに切金線であらわす。光芒も切金線。方便法身は真宗で説く、一如を体とする法性法身から姿を現わしたものとして阿弥陀仏をさす。裏面に当初の裏打紙(41.1×25.1)が貼られ、大谷本願寺より享禄四年(1531)に下された旨の墨書銘がある。