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絹本著色孔雀明王像

28 南山 観音寺 絹本著色孔雀明王像(市指定)

絹本著色孔雀明王像の画像

 福知山市大江町南山 一幅 144.4cm×112.1cm

 江戸時代(十八世紀)背面に貼りつけてある旧紙背墨書によると、この画像は京都市因幡堂の坊にいた如法上人の持物で、明治五年正月に如法上人より観音寺の明王院住職の覚道が賜り、明治七年八月に観音寺の什物としたことが記されている。また箱内に保管される付属文書の文意を汲み取ると、この画像は仁和寺菩提樹院大僧正の宥證の持物で、弘法大師九百五十年御遠忌に描かれたものであるらしい。 
 この画像は仁和寺に伝来したこと、その宝冠・顔立ちをはじめとする姿、孔雀が顔を振る姿からしても仁和寺に伝来する宋本孔雀明王像をもとにした表現がベースとなっていることは明らかである。しかし注目すべきことに、そのままの模作ではなく、六臂を四臂とし、持物も変えているのである。これはやはり仁和寺北院にあった弘法大師様の画像をもとにしたと考えられる一二世紀の東京国立博物館本や個人蔵本による改変である。仁和寺における孔雀明王の伝統を受け継ぐ興味深い作例として貴重である。


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