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観音寺 絹本著色千手観音像
20 観音寺 絹本著色千手観音像(市指定)
福知山市字観音寺 一幅 縦111.0cm 横58.0cm
中央の岩座の上に立つ千手観音は千手千眼観世音菩薩ともいわれ、観音寺の本尊を写したものといわれている。右に婆薮仙(ばそせん)、左に※功徳天(くどくてん)を脇士として一幅一鋪の絵絹に描く変化観音像の一つである。この三尊の組合せは、胎蔵曼荼羅虚空蔵院にもみられる。この絵画は、経典一巻とともに南北朝期の至徳元年(1384)に観音寺に寄進されたもので、市内でも珍しく貴重なものである。
千手観音は四十二臂であらわすが、その内二臂を頭上で合わせ、その上に化仏を安置する清水寺式である。
※功徳天(くどくてん)・・・別名:吉祥天(きっしょうてん)