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城の魅力を発信する一枚 御城印
御城印とは、登城の証
御城印とは、城が発行する登城記念証のこと。宗教的な意味合いは無いため、寺社参拝の記録である御朱印とは異なる。長野県にある国宝の松本城で、30年前に販売されたものが最初と言われている。
市内で販売する御城印は4種類。全国では、観光振興などに役立てようと600種類以上の御城印がつくられている。
御城印は、家紋や文字など、個性のあるデザインが魅力の一つである。
例えば福知山城は、初代福知山藩主の朽木稙昌に対して、幕府勘定所が発行した帳簿の文字「福智山城」を使用。背景は、まちの礎を築いた明智光秀の家紋「桔梗紋」があしらわれている。
御城印は、登城の証にとどまらず、城の歴史が詰まった一枚でもあるのだ。
鬼ヶ城 ※4月から一般販売を開始
鬼ヶ城は、酒呑童子の手下・茨木童子の伝承が残る山に建ち、明智光秀の丹波攻略の舞台になった。
御城印には、『絵本太閤記』から明智光秀の鬼ヶ城攻めの様子、『酒呑童子絵巻』から茨木童子の姿を写し取るほか、アニメ『鬼滅の刃』のフォント(闘龍書体)を使用。中央の円は、福知山の鬼文化と明智光秀による丹波攻略の歴史のつながりを表現する。
本市が2月に開催したオンラインイベント「鬼鬼祭」で参加者賞品として作成した。
福知山城
福知山城は、続日本百名城の一つ。御城印の福智山城の「智」は、明智光秀の名前から採ったものと伝わる。
明智氏の家紋は「桔梗紋」。
猪崎城
猪崎城は、塩見氏を城主とし、明智光秀により攻め落とされた。三段池公園の城山に猪崎城跡として残る。
塩見氏の家紋は「三階菱」。
中央のこんもりとした部分が猪崎城跡
河守城
河守城の城主は新治氏。大江町河守の西側の丘陵地にあったとされ、今も石垣などの遺構が確認できる。
新治氏の家紋は「笹竜胆(ささりんどう)」。
中央の山が河守城跡
御城印の購入について
紹介する4種類の御城印は、福知山観光協会が観光案内所やインターネットで販売している。
▼インターネット販売はこちら(観光協会オリジナルグッズ一覧)<外部リンク>