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福知山光秀ミュージアムでは、美術館の特徴を生かし、明智光秀や戦国武将にかかわる重要な資料展示を会期中10期に分けて展示し、現在第5期目です。
7月21日(火曜日)からは、光秀の肖像画としては唯一現存する「明智光秀肖像画(本徳寺所蔵)」が期間限定で光秀ミュージアムに展示されます。また、「織田信長朱印状」と「明智光秀書状」が444年の時空を超えて初めてセットで公開されるなど多くの見どころがあります。
今回、8年ぶりに福知山で展示される「明智光秀肖像画」など「重要資料特別展示」の貴重な資料を中心に、学芸員がじっくり解説する「展示解説会」を下記日程で開催します。また現在、光秀ミュージアムではコロナウイルス感染防止のため入館制限を実施しているため、少しでも多くの方に展示を楽しんでいただきたいと下記日程で開館時間を特別延長します。
■日時 7月22日(水曜日) 第1回:午後6時~、第2回:午後7時~
■定員 各回20名ずつ(応募多数の場合は抽選)
■応募期間 令和2年7月1日(水曜日)~7月10日(金曜日)必着
■応募方法 電話、ファックス、メールのいずれかにて、必要事項を添えて福知山光秀プロジェクト推進協議会までお申し込みください。
<必要事項>
1:名前
2:郵便番号・住所
3:連絡がとれる電話番号
4:希望時間枠
※1グループにつき応募は一回とさせていただきます。グループで応募される場合は、代表者名・参加人数を合わせてお知らせください。
※当選された方には7月13日(月曜日)に通知書を発送します。
福知山光秀プロジェクト推進協議会事務局
〒620-0035 福知山市内記46-6メゾン船橋1階
電話:0773-48-9108 (※電話受付時間 :午前8時30分~午後5時15分)
ファックス:0773-48-9109
メール:jimukyoku■fukuchiyama-mitsuhide.jp (■を@に読み替えてください)
■日時 7月23日(木曜日・祝日)~7月26日(日曜日)
通常午後5時までの開館時間を午後8時まで延長します。(入館は午後7時30分まで)
※福知山城天守閣も上記期間、午後8時まで開館時間を延長します。(入館は午後7時30分まで)
■会期 令和2年6月20日(土曜日)~7月27日(月曜日)まで
丹後国の堂奥城主(現京都府舞鶴市)矢野弥三郎宛の 「織田信長朱印状 」(兵庫県立歴史博物館所蔵)は、丹波の有力国 衆 ・ 赤井 五郎(忠家)と 荻野悪右衛門尉(直正) が詫言を入れてきたので赦免すると記されており、明智光秀と赤井・荻野氏との戦いが休戦状態になったものと判断できる。
明智光秀は、天正3年(1571)10月 から荻野直正の居城 ・ 黒井城(兵庫県丹波市)を包囲攻撃したが、翌年の1月15日になって、多紀郡八上城(兵庫県丹波篠山市)の波多野秀冶の離反により敗走 した。
赤井・荻野氏と織田方との休戦は、第一次丹波攻略戦で織田方(明智勢)が敗北した上で結んだ和議であったが、信長はこれを「赦免」したと強気である。そして、この朱印状を受けて明智光秀が副状ともいうべき書状「明智光秀書状」(美濃加茂市民ミュ ージアム所蔵)を認めて、同じく矢野弥三郎宛に翌日付で 発給していて、書状の内容から天正4年(1576)4月のものと推定される。
本来は弥三郎へ同時に伝達されたものであったが、なぜか離れ離れとなった。今回、福知山光秀ミュージアムで 、この「織田信長朱印状」と「明智光秀書状」が、444年の時空を越えて、初めてセットで公開 されることとなり、たいへん貴重で意義深い展示内容となった。
さらに、明智光秀肖像画で唯一現存していて、図の上部に京都・妙心寺の僧侶で南国梵珪が慶長18年(1613)6月6日付けの賛を据える岸和田市・本徳寺の伝来による画像 「明智光秀画像」(岸和田市本徳寺所蔵)は、福知山市での展示は8年ぶりとなった。
期間限定で7月21日(火曜日)から27日(月曜日)まで7日間の特別展示である。
また、御霊神社の所蔵となり、近江国衆・奥村源内に宛て織田信長に対して離反した荒木村重の籠る有岡城攻めや八上城の波多野氏攻略など第二次丹波攻略戦や畿内の状勢を書き記した「明智光秀書状」(福知山市御霊神社所蔵)は、7月18日(土曜日)から27日(月曜日)まで10日間の展示公開となる。
◎以上はすべて原本展示(一部公開日数に制限があります)です。