丹波では、河内木綿などと時を同じくし、江戸時代中期ごろには既に木綿が織られ、明治時代に全盛を迎えます。丹波の農山村の女性が、農事の合間に糸を紡いで織った布を丹波木綿といい、家族の普段着や布団表などに用いられました。
しかし、こうした手織りの布は、ライフスタイルの変化とともに次第に私たちの日常から姿を消します。
そんな丹波の女性たちが苦労して織った布を残しておきたいと、故河口三千子さんが収集された約3,600点の布類が、福知山市に寄贈されたのがはじまりで、平成14年に丹波生活衣館が誕生しました。
丹波生活衣館は、古くは江戸時代後期から昭和40年頃までの、丹波の庶民が着ていた着物を中心とする衣類の資料館です。
現在も資料の収集を続け、約9,000点の染織品を収蔵。順次テーマを変えて常設展を開催しております。
|
|