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令和6年度 福知山市地域農業再生協議会水田収益力強化ビジョン
福知山市地域農業再生協議会
1.地域の作物作付の現状、地域が抱える課題
全国的にみて、令和5年産主食用米の作付け面積は減少(前年比0.7%減)しました。消費量の減少や新型コロナウイルス感染症の影響による需要量の低下に伴う在庫量の増加と米価下落を避けるため、主食用米からの作付転換に取り組んだ結果、減産となりました。
京都府における令和5年産の主食用米の作付面積は、12,537ha(前年比2.2%減)となっており、近年の作付面積の減少傾向となっています。
福知山市における令和5年産の作付けを数値でみると、主食用米の作付面積は1,270ha(前年比1.6%減)、耕作放棄地を含む不作付地が888ha(前年比2.8%増)で、近年の不作付地面積の増加傾向に歯止めがかからない状況となっています。
2.高収益作物の転換作物等の付加価値の向上等による収益力強化に向けた産地としての取組方針・目標
主食用米の需要が毎年減少傾向にある中、水田農業を維持・発展させていくためには、需要に応じた生産を図りつつ、収益性の高い農業への転換等を図っていくことが今後ますます重要になってきます。
福知山市では、地域に応じた作物の作付推進による所得確保と、農地の集積等による地域の取組みにより集団栽培面積の維持・拡大に向け支援を行っていきます。
また、排水対策や適切な肥培管理などの生産技術の徹底により単収・品質向上を目指し、国や府が推進する戦略作物をはじめ、京ブランド作物、福知山市地域振興作物への転換を図っていきます。
3.畑地化を含めた水田の有効利用に向けた産地としての取組方針・目標
国から提供される主食用米の需給状況をふまえつつ、地域の強みを活かした中丹米や需要のある作物の生産振興に取り組みます。
「地域計画」の作成により、地域の核となる担い手確保・育成、集積・集約を進める事で、守るべき農地を明確化し、水稲作付水田と転換作物作付水田のブロックローテーションを含めた将来の農地活用方法について検討を進めます。
また水田の作付について、水田台帳等を用いて利用状況を点検し、農業者等から畑地化の意向がある場合は、畑地化支援制度の活用などにより農地の有効利用を支援します。
4.作物ごとの取組方針等
(1)主食用米
高品質良食味米や特別栽培米など付加価値の高いブランド米の生産拡大に取り組むとともに、低コスト・省力化技術を導入し、消費・需要に即した米作りを推進します。
(2)備蓄米
生産者の意向に基づき、取り組みを進めます。
(3)非主食用米
ア 飼料用米
飼料用米の生産にあたっては、 府設定の特認品種を含む多収品種に取り組むとともに、栽培技術指導の強化により単収向上を目指し、需要に即した米作りを推進します。
イ 米粉用米
米粉用米の生産拡大にあたっては、需要に即した生産を推進します。
ウ 新市場開拓用米
需要に即した生産を推進します。
エ WCS用稲
飼料価格の高騰から、省力栽培が可能で早期収穫により獣害回避が可能なWCS用稲の需要と結びついた生産拡大を支援します。
オ 加工用米
京都府のオリジナル品種である醸造用掛け米「京の輝き」を中心に、府内の酒造業界と連携し、需要量の確保に向け、実需と強固に結びついた産地づくりを推進します。
(4) 麦、大豆、飼料作物
作付地の団地化や作業の集積による効率的な生産体制の確立を図るとともに、実需者からの要望に即した生産を推進します。
(5) そば、なたね
集積加算等を付与し、作付支援を行います。
(6) 地力推進作物
次年度の有機栽培や高収益作物等への転換に向け、環境に配慮した農地の地力増進作物への支援を行います。
(7) 高収益作物
京ブランド作物・地域振興作物への支援を行います。
(8) 畑地化
露地野菜等の継続的な作付を促進し、産地形成に取り組みながら、畑作物の本作化を
推進します。
5.作物ごとの作付予定面積等
下記の別紙をご覧ください。
別紙5 作物ごとの作付予定面積等 [PDFファイル/129KB]
6.課題解決に向けた取組及び目標
下記の別紙をご覧ください。
別紙6 課題解決に向けた取組及び目標 [PDFファイル/229KB]
7.産地交付金の活用方法の概要
下記の別紙をご覧ください。
別紙7 産地交付金の活用方法の概要 [PDFファイル/290KB]
【お問い合わせ】
福知山市地域農業再生協議会
(福知山市役所農林業振興課内)
電話:0773-24-7044(直通)(平日・8時30分~17時15分まで)
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