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大学との連携

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三宅祐花さん(福知山公立大学)

三宅祐花さん

Profile

地域経営学部地域経営学科 2年生

出身:京都府京丹後市

 

Q.地元の京丹後市について聞かせてください

京丹後市は京都府北部の位置する市で、自然がとても豊かで海、山、里にめぐまれた地域です。

京丹後市の海岸

京丹後市の経ヶ岬から鳥取県の白兎までの海岸沿いは、山陰海岸ジオパーク<外部リンク>としてユネスコ世界ジオパークに認定されていて、さまざまな地質遺産が点在しています。

京丹後市の夕日

食べるものも美味しいし、府内随一の温泉もあって、観光資源にも恵まれたまちです。

このように表からみた京丹後市もとても魅力的なところだと思うのですが、私がこのまちを好きな一番の理由は、市民同士の交流や地域活動が盛んで、地域のために活躍されている人も多く、活気あふれるまちだというところです。

京丹後市は、UターンやIターンの人がとても多いまちです。なかでもUターン率が高くて、進学や就職などで他府県に移り住んでも、30代くらいになると約半数のひとが京丹後に帰ってくるんです。

複数の副業をされていたり、さまざまなプロジェクトに参加されていたりと、いろんな活動をされている人も多いのですが、20~30代の活気ある世代の人たちもたくさん活躍されていて、そういったところから人との繋がりがたくさんあります。

私も京丹後市でいろいろなプロジェクトに参加させていただいていますが、ひとりの人と出会うとそこからいろんな人と繋がれるという環境は素晴らしいと思いますし、このまちで活動している人たちが活き活きしているところが京丹後の最大の魅力だと感じています。

Q.福知山公立大学を志望した動機と、大学生活について聞かせてください

もともと歴史や考古学に興味があって、最初はそういう学科がある大学に進学したいと考えていたのですが、うちは3人兄弟で他の兄弟に学費がかかっていたために、自分の大学にかかる費用は自分でまかなわなければならなくて、福知山公立大学なら実家からでも通学が可能だということが決め手になって、最終的にこの大学を志望しました。

入学当初は片道2時間かけて通っていたのですが、いろいろやりたいことも出来てきたりして、朝からすぐ動かなくちゃいけないときや、夜遅くまで作業していた時など、終電が21時なので帰れなくなってしまったりして、友達の家に泊めてもらうことが増えてきました。

それで、金銭的にもハードルが低いシェアハウスを大学の先生にすすめていただいて、去年の12月からは福知山市内に住んでいます。

以前はアルバイトも掛け持ちをしたりしていたのですが、アルバイト以外の活動もいっぱいいっぱいになって体がもたなくなってきてしまったので、いまはアルバイトはひとつに絞って、週5日くらいのペースで頑張っています。

そんな背景もあるので、「大学4年間は絶対無駄にしたくない!有意義なものにしたい!」という思いが強くて、1年生の時からアクティブに色々な活動もしています。

今年の7月くらいまでは、学生団体のDOKKOに所属していました。

高校でも地域に関する取り組みはやっていたけど、初歩的な地域を少しかじったかな?というくらいのレベルの活動しかしていなかったので、大学に入ってから精力的にやりたいことをどんどんやっていっていたらキャパオーバーしてしまった時期がありました。その時にDOKKOの先輩が話を聞いて相談に乗ってくれたりして、なんとか立ち直ることができました。そのときの挫折した経験があったから、自分の力量がわかってきてちゃんとセーブしてできるようになりました。先輩方には本当にお世話になって、たくさん助けていただいて感謝しています。

そんな感じで、DOKKOでは良い先輩や仲間たちに恵まれたし、DOKKOの活動を通じて防災の関係の方や社協の方や、市役所の職員の方とも繋がりも出来ました。

そういった繋がりからお声かけいただいて、福知山市の広報誌「広報ふくちやま」の去年10月号の特集「ぶらふくちしよう」と、今月号の特集「カメラを持ってJIMOTOへGO!」にも出させていだだきました。

広報ふくちやま2020年10月号

広報ふくちやま2020年10月号 [PDFファイル/14.9MB]

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広報ふくちやま 2019年10月号 [PDFファイル/26.1MB]

DOKKOのプロジェクトでは、子どもたちに楽しく防災を教えたいという思いがあって「ふく子屋」に入っていたのですが、防災大作戦をやらせていただいたことにより、防災がメインの依頼が増えてしまい、受け入れを控え、有志での参加に切り替えてしまいました。防災大作戦自体は素晴らしい取り組みでしたし、自分たちの中で大きな達成感を得られた思い出のイベントとなりましたが、防災の活動がしたくてもやりづらい雰囲気が出来上がってしまったため、プロジェクトの中で自分がいる意味について考えるようになりました。また、お世話になった先輩方の引退や新型コロナウイルス感染症拡大による活動自粛が重なり、脱退する決断をしましたが、DOKKOで出来たたくさんの人との繋がりは、ずっと大切にしていきたいです。

大学では公認学生団体FASTに入っているのですが、立ち上げメンバーが卒業してしまってからあまり動きがないので、防災のことはほとんど自分で動いている感じです。
今は、社協の方と今月(2020年11月)に防災のイベントをするので、その企画運営をしています。
このように、今は自分のペースで防災に関する活動をしていますが、個人で動くと後に続かないことが多いので、最終的にはFASTに集積、または新たに防災団体を立ち上げたいと考えています。

また、1年生の4月から公認学生団体FM学生探偵(発足当時は学生プロジェクトでした)というラジオチームの副代表としても活動しています。

FM探偵団の仲間たち

個性豊かなメンバーとともに、「探偵のおひるやすみ」という番組をさせていただいていて、番組内ではラジオパーソナリティを務めています。

FMいかるにて

新型コロナウイルスの関係上しばらく放送をお休みしていましたが、11月より綾部市のFMいかる<外部リンク>にて放送再開が決まっています。

Q.ゼミや授業で印象にのこっていることは?

1年生のときのゼミで、JR福知山駅の空き店舗になっているところの有効活用法を考えるということをしました。
駅の利用者や市民のかたにアンケートを取ってニーズを調査し、その調査内容をもとに有効活用法を考えて提案しました。また、学祭のときにその空き店舗の場所を休憩スペースとして開放し、訪れた人にアンケートを行いました。
アンケートやスペース開放を通じ、2点のことが見えてきました。

1つ目は、電車を待つ高校生の勉強スペースが少ないということです。駅前のプラザふくちやまは座席数も少なく、どちらかというと本を読むところで勉強するところではないという雰囲気なので、駅付近には高校生が勉強できる場所があまりないそうです。

この空き店舗のスペースは、冷暖房はついておらず、立地が線路の下であるせいもあって多少の騒音はしますがコンセントも3つあるし、使おうと思えば使えるくらいのレベルにはできそうなので、1つの使い道として、高校生向けに夜まで開けておいて、テスト期間中などにも勉強できるスペースになればいいなと思いました。

2つ目は、福知山は出生率が高くて小さなお子さん連れのお母さんも多いので、電車の待ち時間などに子供を安全に遊ばせることができるスペースをつくることに需要がありそうだということです。休日はファミリー向けにしておもちゃで遊べるコーナーとか、お母さんがゆっくりできるスペースがあれば良いなと思いました。

以上2点より、平日は勉強をする高校生に、休日は子供連れのお母さんに、切り替えてそういうスペースを作ってあげられたらいいのではないかと考え、これらの内容をまとめたものを提案させていただきましたが、駅側の希望とニーズ調査の結果が合わず、実現は出来ずに終わってしまいました。

けれども、アンケート調査の企画実行の大変さや、現場の生の声を聴く大切さに気付け、良い経験になりました。

Q.趣味やプライベートで活動していることがあれば聞かせてください

実は私は小さい時から食物アレルギーがあって、牛乳は完治したのですが、卵がまだ完全には完治していません。食物アレルギーがあるとどうしてもアトピー性皮膚炎が併発してしまったり、まだしんどいときもあるのですが、私の場合はちょっとづつ摂取していって体に慣れさせて食べられるようになるということを自宅療法でやっていて、昔よりはずっと食べられるものが増えて外食もできるようになったし、今はきちんと気を付けていれば大丈夫な範囲になりました。

アナフィラキシーショックも一度経験しましたが、まだ幼かったときなので当時の記憶はありません。学校では給食が食べられなかったり、調理実習のときには他のグループとは別で卵除去で作っていたのにどこかで触れて症状が出てしまったり、現在に至るまでにいろいろなことがありました。

だけど自分ではこの体質について大変だと思ったことはそんなになくて、親や周りの人の支えがあったから今の自分があるんだなと感謝しています。

アレルギーがあったからこそ、純粋に食べ物を美味しいと感じられるようになったと思います。カフェ巡りが好きで、福知山には美味しいスイーツを提供してくれるカフェも多いので、いまは摂取量などに気を付けながら、卵を使ったスイーツや卵料理を堪能しています!

アンバースデーカフェさんにて

プライベートで活動していることといえば、さきほど少し触れた防災の活動をしていたり、他にはNPO法人のFaSoLabo京都<外部リンク>さんというアレルギー関係のことをやってらっしゃるところにも所属しています。

防災にも関係することで、たとえば災害などで避難しているときに避難所にアレルギー持ちの子やアトピーを併発している子たちがいたとしたら、届いた物資が食べられないとか毛布が使えないとか、そういう問題が考えられるので、何か活動できることはないかと思って所属しています。

その団体では公助や共助よりも自助のほうを支援する取り組みが多いので、実現可能で活動できそうなことといえば、たとえば事前の防災的な感じで、こういう備えが出来ますよとか、こういう食品がありますよというようなセミナーなどをやってみたいと思っています。

そしてゆくゆくは実際に避難所で避難されている方にどういう対応をしていくかなどを考えていけたらいいなと思っています。

Q.福知山公立大学の魅力は?

大学の魅力は人によっていろいろあると思うのですが、私はこの大学にいる「人」たちが魅力的だなといつも感じています。

ゼミの先生である杉岡先生にも入学当時から良くしていただいて、NPO法人のFaSoLabo京都さんと繋がることができたのも杉岡先生に紹介していただいたからですし、今住んでいるシェアハウスを紹介してくださったのは谷口先生でした。

同級生の深川春輝くんはフレッシャーズツアーが一緒のメンバーだったのですが、ゼミもプロジェクトも同じでDOKKOでも一緒でしたし、他にもゼミが4年間一緒の子もいたりします。みんないろんなことを共有できる良い仲間です。

困ったときに助け合える友達がいるというのは本当に有り難いですし、心強いことです。

DOKKOでは、個性溢れる先輩たちと一緒にいたからたくさんの人と繋がることができたし、1年生のときに挫折した時にも先輩たちの助けがあったから乗り越えることができました。

私はいままで色んな人に支えられて生きてきましたが、こんな感じで大学でもたくさんの人にお世話になって助けてもらっていて、先生をはじめ、良い仲間や先輩たちなど、あたたかくてやさしい人たちに囲まれていて、「恵まれているなぁ」といつも感じています。

だから、私にとってこの大学の最大の魅力は、ここにいる「人」たちだと思うのです。

Q.これからやってみたいことや将来の夢は?

今でこそこんな感じで活発に色んな活動をしていますが、中学・高校のときの自分は内気で、思っていることをなかなか表に出せないような性格でした。

事情があって行きたい高校に行けなかったから高校選びには悔いもありましたが、結果的には進学した高校で良い先生に巡り合えたし、京丹後市のいろいろなプロジェクトに参加する機会も出来て、そこで自分が変わることが出来たから良かったと思っています。

高校2年生のときに防災関係のプロジェクトに参加して、そのあとに京丹後未来ラボという活動にも参加して、大人の方たちとたくさん出会い、こういう場でなら自分を出せると感じました。自分の興味があることや知りたい情報があるところで動けて、なおかつ自分の知らない世界を知ることができるということがとても楽しかったです。

そんな感じで、高校生のときは京丹後市のいろいろな活動をしていたこともあって、大学を卒業して京丹後市の公務員になれたらいいなと思っていたのですが、今は京丹後市の外に出て民間企業に就職して、ゆくゆくは身に着けたスキルや経験をUターンで京丹後市に持ち帰ってきて何かできたらいいなと考えています。

故郷だからそう思うのか、それとも京丹後市に育ててもらったと感じているからなのか自分でもよくわからないのですが、最終的には京丹後市に戻りたいと思うのです。

だけどまだ将来これになりたい!というような、具体的な職業とかはまだ特に定まっていないので、自分がやりたいと感じたことを、そのときに行きたい場所でやっていけたらいいなと思っています。

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